
ハイビジョンビデオファンは、新たな規格「AVCHD」の登場に備えよう。ソニーとパナソニックが開発したこの規格は、ハイビジョンビデオカメラ向けに開発され、現在市販されている8cmDVDにHDコンテンツを保存することを可能にすると、両社は木曜日に発表した。
AVCHDは、従来のDVDで使用されているMPEG2よりも効率的なMPEG4 AVC/H.264圧縮方式を採用しています。HDビデオは標準解像度(SD)ビデオの約4倍の画像データを含むため、数分以上のビデオを1枚のディスクに保存する場合は、より優れた圧縮方式が不可欠です。
ソニー株式会社(東京)の広報担当者、落合良和氏は、現在ブルーレイディスクに注力しているものの、このフォーマットは現時点ではビデオカメラでの使用には適していないと述べた。ブルーレイディスクドライブをビデオカメラに搭載するには、ドライブの価格を下げること、ビデオカメラに搭載できるほど小型化すること、そして消費電力を削減することなど、いくつかのハードルが残っている。
落合氏によると、AVCHDを使用すると、片面DVDディスクに標準画質設定で約20分のHD動画を録画できるという。これは、同じディスクを標準画質のビデオカメラで録画した場合の約30分に相当する。
ソニーはすでにAVCHD規格に準拠したビデオカメラを開発しているが、落合氏は詳細を明らかにしなかった。また、AVCHDという略称が何を意味するのかも説明しなかった。
同社の現行の一般向けHDビデオカメラは、カセットベースのHDVシステムを採用しており、従来のMiniDVカセットにHD映像を保存します。1本のテープには最大60分の映像を保存できるため、録画時間ではAVCHDよりも優れていますが、新しい光ディスクシステムにも独自の利点があります。その大きな利点の一つはランダムアクセスです。光ディスクであるため、ディスク上のどこからでもデータに素早くアクセスでき、録画シーンの呼び出しはテープよりもはるかに高速です。
ディスクは、PCやDVDプレーヤーなどの既存のDVDドライブでも読み込めますが、ディスクに保存されているコンテンツを再生するにはAVCHDソフトウェアが必要です。これは、PCドライブでは読み込めるものの、DVDプレーヤーソフトウェアがないと再生できないDVDビデオディスクとほぼ同じです。
— マーティン・ウィリアムズ(IDGニュースサービス)
[デジタルワールド東京経由]