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Mac OS Xがビジネス界に進出

Net Applicationsの調査データによると、Mac OS Xの市場シェアは全コンピューティングプラットフォームの10%に迫っており、現在9.93%となっています。Net Applicationsのデータは、Webブラウザのアクティビティを通じてOSを追跡することで得られるため、コンピュータの直接的な測定値ではありません。しかし、他の市場調査結果と一致する結果となっています。

このトレンドの原動力は何でしょう?iPhoneユーザーが本格的なMacに手を出しているからでしょうか?もしかしたらそうかもしれません。しかし、ビジネスユーザーはどうでしょうか?PCのみで運用していた企業が、ついにプラットフォーム混在環境へと移行し始めているのかもしれません。多くのビジネスツールがプラットフォームに依存しないWebサービスとして稼働しているため、Macは初期設定でほぼ完全な互換性を備えています。

もちろん、いくつか欠点もあります。MicrosoftのOS XメールプログラムであるEntourageは、Outlookのような完全なExchange Serverサポートと機能を備えていません。また、AppleのメールアプリケーションではExchangeのサポートが不十分です。しかし、移行は進行中で、次期OS XにはActiveSyncが搭載される予定です。また、他のMicrosoft Officeアプリのほとんどの機能は搭載されているか、それほど重要ではありません。

Appleのハードウェア設計は、ノートパソコンやデスクトップの筐体からマルチコアのIntelプロセッサに至るまで、常に素晴らしいものです。仕事でどうしてもWindows専用アプリを使わなければならない場合は、MacをMicrosoft OSに再起動すれば、「本物の」PCとの違いは感じないでしょう。あるいは、OS X内の仮想マシンで実行するのも良いでしょう。

企業はWebサービスへの移行を続け、その移行に伴い、Mac OS Xのビジネス市場シェアは拡大し続ける可能性があります。Windowsが支配するこの世界で、Mac OS Xがこれほど大きく浸透するとは考えにくいでしょう。しかし、企業がクロスプラットフォームツールを活用するにつれ、従業員にも好きなOSを選ばせるようになってきています。そして、個々のOS移行がAppleの市場シェアを徐々に押し上げていくのです。

[Ars Technica経由]