アップル社の故CEO兼共同創業者スティーブ・ジョブズ氏は比喩的に非常に大きな足跡を残したが、現CEOのティム・クック氏はアップル社のCEOとしての厳しい職務をうまくこなしているようだ。
TheStreetが実施した世論調査では、78%という圧倒的多数が、Appleの新CEOは素晴らしい仕事をしていると考えている。一方、19%は「まだ結論は出ていない」と述べ、判断にはまだ時間が必要だと回答した。投票した読者のうち、クック氏を失望させたと回答したのはわずか2.5%だった。
これに対抗するため、アップルは昨日の第3四半期決算発表で、純利益が88億ドルに達したと発表した。これがクック氏の期待外れだったかどうかについては議論が巻き起こっている。
クック氏の仕事ぶりがそれほど悪くないことのさらなる証拠は、彼の報酬だ。2011年の報酬は3億7800万ドルに上ったが、その多くは数年後まで権利確定できない株式に投資されていた。とはいえ、昨日の決算発表直前にはアップル株1株が600.92ドルで取引されていた。つまり、ティム・クック氏が世界で最も高給取りのCEOというわけではないものの、それに近いと言えるだろう。彼がアップルに留まる限りは。

クック氏がCEOに就任してほぼ1年が経とうとしている今、iPhone 4S、新しいiPad、iOS 6オペレーティングシステム、そしてRetinaディスプレイ搭載MacBook Proの発売を目の当たりにしてきた。そして、待望の(まだ噂に過ぎない)iPhone 5とApple TVの発売も控えている。
アップルの投資家チャド・ブランド氏はザ・ストリートに対し、もし財務関連のニュース以外何も受け取っていなかったら、「ジョブズ氏がまだ同社を率いていないことを知るのは難しかっただろう」と語った。
クック氏もリーダーシップを発揮することを恐れていないようだ。噂が本当で、ジョブズ氏が想像もしていなかったiPad miniが開発中だとしたら、クック氏はリスクを恐れず、会社を前進させ続けることを厭わないのは明らかだ。
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