
ヒューレット・パッカードは、ここ数週間PC部門の分社化について協議してきたが、同部門を維持することを決定した。
HPは木曜日、PC、スマートフォン、タブレットを扱うパーソナルシステムズグループ(PSG)が同社に残ると発表した。
HPの社長兼CEOメグ・ホイットマン氏は声明の中で、PSGをHP内に留めることは「顧客とパートナー、株主、そして従業員にとって正しいこと」だと述べた。
HPはプレスリリースで、PSGの維持を決定する前に、同グループの戦略的見直しを実施したと述べた。HPは、PSGが企業を含む消費者との長期的な関係構築に向けたHPの取り組みの重要な要素であると判断したと述べている。
HPは8月中旬、前CEOレオ・アポテカー氏の下、PSGの売却またはスピンオフを検討すると発表しました。HPにとって、PC販売の減速と極めて薄い利益率は、エンタープライズ向けソフトウェア、サービス、ハードウェアといったより収益性の高い事業分野に注力する中で、足かせとなりました。HPはまた、webOS搭載のスマートフォンとタブレットの廃止も発表し、残っていたTouchPadタブレットを99ドルから販売したことで、買い漁りが起こりました。
HPはPSGのスピンオフを優先し、「400億ドル規模のスタートアップ」と銘打った別のPC事業の立ち上げキャンペーンを開始した。アポテカー氏の後任となったホイットマンCEOは、就任初日に年末までにPC部門をスピンオフさせると発表した。この決定は「投資家と顧客にとっての価値のみに基づいている」とホイットマン氏は述べた。
当初、部門売却またはスピンオフという決定はアナリストから批判を受けました。アナリストたちは、PC事業が同社の収益に貢献し、エンタープライズハードウェア部品の購買力を高めていると指摘していました。HPのエンタープライズ顧客向け独立コミュニティであるConnectのメンバーを含む一部のHPエンタープライズ顧客は、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを一括購入できるよう、HPがPC部門を維持することを望んでいました。Dellなどの競合他社は、HPの事業部門を取り巻く不確実性につけ込み、新規顧客を獲得しようとしました。
しかし、一部のアナリストは、HPが利益率を改善したいのであれば、まずPC事業を倒さなければならないと指摘した。PC出荷台数が減少し、HPには明確なモバイル戦略がない現状では、IBMが2005年にPC事業をレノボに売却した時のように、利益率の高いエンタープライズ事業に再び注力するのが理にかなっていると彼らは指摘した。