3,499ドルという価格(必要なレンズは別途)を考えると、Apple Vision Proへの投資を最大限に活用したいですよね。その一つの方法は、1台のデバイスを複数のユーザーで使い分けることです。そのためには、ヘッドセットを駆動するソフトウェアであるvisionOSが複数のユーザーアカウントをサポートし、家族全員で1台のデバイスを共有できれば理想的です。
Apple Vision Proのデモ中に、Appleは「まあ、できる」と言っていました。現時点では、visionOSはメインユーザーとゲストアカウントの2つのユーザーアカウントをサポートしています。ベータ版の調査でこの機能が需要の高い機能だと判明すれば、Appleは来年の実際のリリース前にこのポリシーを変更する可能性があります。(iPadをマルチユーザー対応にするというAppleの頑固な姿勢を考えると、Appleが考えを変える可能性は低いでしょう。)
メインユーザーは、EyeSightなどの設定をデバイスに保存します。ゲストアカウントでは、ゲストアカウントを使用するたびにEyeSightの設定を行う必要があります。EyeSightの設定には数分かかり、画面に一連のドットが表示され、ユーザーはそれぞれに焦点を合わせる必要があります。
visonOSが複数ユーザーをどのように扱うかに関わらず、ヘッドセットのレンズはユーザーごとに個別に扱う必要があります。レンズは磁石で固定されており、簡単に交換できます。例えば、メインユーザーが眼鏡をかけていて、Apple Vision Pro用のレンズを装着している場合、眼鏡を必要としないゲストのためにレンズを外す必要があります。ゲストがレンズを必要とする場合は、ヘッドセットに装着する専用のレンズを用意する必要があります。
Appleはレンズの価格を明らかにしていません。デモ中、Appleの担当者が私の眼鏡を取り、度数を測ってくれました。ヘッドセットが注文可能になった際には、お客様はAppleに眼科医の処方箋を提出する必要があります。
複合現実ヘッドセットの詳細については、Apple Vision Proガイドをご覧ください。WWDC23のその他の発表もぜひご覧ください。
著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター
ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。