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サムスンはアップルの事業が残した空白を埋めようとしている

サムスンは、アップルが残した空白を埋めるために、他の企業からの事業拡大を模索していると言われている。

サムスンのシステムLSI部門の社長スティーブン・ウー氏はロイター通信に対し、サムスンは「顧客基盤の多様化」を図っていると語り、この動きはiPadやiPhoneに使われるプロセッサチップについてサムスンへの依存を減らそうとするアップルの動きに対応したものだと認めた。

ゴールドマン・サックスによると、サムスン電子の事業の約80%、約9兆3000億ウォン(88億ドル、55億ポンド)を占めるのはアップルだ。この事業規模は来年には2兆5000億ウォン(24億ドル、15億ポンド)に縮小する可能性がある。

ロイター通信は、サムスンがアップルにほぼ全面的に依存している一方で、クアルコム、テキサス・インスツルメンツ、エヌビディアといった半導体ライバルはより広範な顧客基盤を持っていると指摘している。

しかし、ゴールドマン・サックスは、アップルが実際にその取り組みを他の分野に移すには時間がかかるだろうと指摘している。

Appleは、第4世代iPadのA6Xプロセッサを十分に生産できるかどうかを確認するために、TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)をテストしていると言われている。

「(当社は)顧客基盤を多様化すべきであり、すでにそうした努力を行っており、中国人顧客も追加している」とウー氏はロイター通信に語った。

サムスンに関しては、ウー氏は同社がすでに「何人かの中国人顧客」を獲得していると明らかにした。

Appleの最大のライバルであるSamsungは現在、テキサス州オースティンの工場でAppleのiPadとiPhoneのプロセッサを製造している。

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