編集者注: 以下の記事は Network World から転載したものです。

AT&T は、3G ネットワークの規模をめぐって競合他社やユーザーから痛手を負ったため、再び不意を突かれることがないように決意している。
Appleが新型iPadタブレットでAT&T経由の3Gネットワークを提供すると発表した翌日、AT&Tは3G HSPAネットワークへの投資を宣伝し始めた。同社は、このネットワークによりモバイルデバイスからのトラフィック増加に対応できると考えている。木曜日の電話会議で、AT&TのCOOジョン・スタンキー氏は、2010年に無線ネットワークの改善に20億ドルを投資し、カバレッジ拡大のため約2,000カ所の新たな基地局を建設する予定だと述べた。
AT&T は、ワイヤレス ネットワークのアップグレードの大部分は HSPA 7.2 テクノロジへの移行によって実現され、2011 年末までに 3G ネットワークの 90 パーセントをカバーする予定であると述べている。HSPA 7.2 は、ピーク速度が 7.2Mbps である GSM ベースの HSPA テクノロジのバリエーションであるが、AT&T は、ほとんどのユーザーがデータ レートが理論上のピーク速度に近づく可能性は低いと警告している。
AT&Tは、3GネットワークをHSPA 7.2に移行するだけでなく、850MHz帯の周波数をより多く活用することでネットワーク容量の増強も目指しています。同社は、850MHz帯で3Gネットワークを展開することで、ニューヨークやサンフランシスコなどの主要市場で直面してきた大容量化と伝搬の問題の一部を解決することを期待しています。
3Gネットワークに対するこれらのアップグレードはすべて、AT&Tが2012年に4G Long Term Evolution(LTE)ネットワークに切り替えるまで、モバイルユーザーをつなぎとめることを目的としています。Verizonは今年LTEサービスを提供する最初の通信事業者になると予想されていますが、LTE音声とSMSの標準がまだ確定していないため、提供されるサービスはデータのみになる可能性があります。
AT&Tの3Gネットワークは昨年、ライバルのVerizonから激しい批判にさらされました。Verizonの今や有名になった「There's a Map for That(それのための地図がある)」という広告では、AT&Tユーザーがモバイル機器でアプリケーションの操作に苦労する一方で、Verizonユーザーがライブストリーミング動画を楽しそうに視聴している様子が描かれていたからです。広告ではその後、各通信事業者の3Gサービス提供エリアを示す地図が表示され、Verizonの地図では、3Gサービスがカバーしているエリアがはるかに広範であることが示されていました。