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アップルとサムスンの米国訴訟は「大規模なものになるだろう」と専門家

アップルのサムスンに対する最新の訴訟は17の製品に焦点を当てており、「大規模な」ものになるだろうと主張されている。

特許専門家のフロリアン・ミューラー氏は、自身のブログ「Foss Patents」に、この訴訟には8件の特許が含まれているものの、Appleは暫定的差止命令では4件のみに焦点を当てていると述べた。

アップルがサムスンギャラクシーネクサスの販売差し止めを求めているこの仮差し止め命令は、アップルの特許4件が​​侵害されたと主張しており、対象は1つの製品のみである。

特許の 1 つは「コンピュータ システム内の情報を検索するためのユニバーサル インターフェイス」、もう 1 つは「ポータブル多機能デバイスの不在着信管理」、3 つ目は「フィールド クラス付きの履歴リストを使用するグラフィカル ユーザー インターフェイス」、最後の 1 つは「デバイス間の非同期データ同期」に関するものです。

アップルがこれら4件の特許に集中している理由は、迅速な審理の可能性を高めるためだとミューラー氏は述べた。「仮差止命令の申し立てにおいて、アップルは、裁判官が特許と当事者の関連主張を理解する時間が限られているため、ファストトラックで認められる可能性のある特許に焦点を当てる必要があった」とミューラー氏は記している。

しかし、Appleが起こした特許侵害訴訟は、Samsung Galaxy S II、Galaxy Nexus、Exhibit II 4G、Galaxy Tab 7.0 Plus、Galaxy Tab 8.9、Galaxy Playerのバージョン4.0と5.0を含む、さらに4件の特許と少なくとも16の製品に関連している。

ミュラー氏は、この訴訟は「非常に大きな」ものだと述べ、アップルがサムスンに対する過去の特許侵害訴訟とは全く異なるアプローチを取っていると指摘した。

「アップルの訴状は非常に簡潔だ。昨年サムスンに対して提出された訴状では、サムスンがアップル製品を模倣したという主張について、(非常に巧妙に練られた)詳細な説明が数多くなされていた。今回の訴状では、その内容をあまり繰り返す必要はない。基本的には、問題が悪化したとされる点を説明し、新たな主張を提示しているだけだ」とミューラー氏は記した。