マイク・デイジー氏は「スティーブ・ジョブズの苦悩と歓喜」という独白を改訂し、聴衆としてメディア批評家を招待したと報じられている。
ワシントン・ポストのエリック・ウェンプル記者によると、今年初めにアップル社が工場労働者を虐待していると自身のワンマンショー「デイジー氏とアップル工場」で告発し、後に一部の報道を捏造していたことを認めざるを得なくなったデイジー氏が、ウェンプル記者自身やロイターのジャック・シェーファー記者を含むメディア評論家に個人的なメッセージを送り、番組を見るよう勧めているという。
「デイジーは、そうした評論家約10人に連絡を取り、「ジャーナリズムとメディアのブログを貪欲にチェックしている」と語っている」とウェンプル氏は書いている。「これはすべて、メディア批評家を攻撃の的とし、熱心に耳を傾ける聴衆の前で彼らを痛烈に批判しようとする試みのように思える」
『This American Life』がデイジー氏の報告書を特集したポッドキャストを撤回した際、デイジー氏は自身のブログにこう綴った。「私は自分の作品に責任を持ちます。私のショーは演劇作品であり、その目的は、私たちが使っている素晴らしい機器と、それらが生み出される過酷な状況との間に、人間的な繋がりを生み出すことです。」

「事実、回想録、そしてドラマチックな演出を巧みに組み合わせて物語を描いており、誠実に描かれていると思います」とデイジー氏は主張した。「確かに、ニューヨーク・タイムズ紙や複数の労働権利団体が電子機器製造業の労働条件を記録するために行った包括的な調査は、このことを裏付けているように思われます。」
5月には、デイジー氏はD10カンファレンスでティム・クック氏にインタビューしたジャーナリストたちとTwitterで口論を始め、Apple CEOにこう尋ねるべきだったと主張した。「最近、CEOとして初めて中国を訪れ、フォックスコンの生産ラインを視察されましたね。Appleによるフォックスコンへの最初の外部監査は、当時のメディア報道を受けて2006年に実施されました。そして、6年前に出された報告書の勧告は、2012年にFLAが行ったものと同じものです。6年経った今になって初めて、CEOにとってそれが優先事項として重要だとは思わなかったのでしょうか?なぜこんなに時間がかかったのでしょうか?」