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今月のAutomatorワークフロー:簡単なメール返信

メッセージ本文に大量のメールアドレスが記載されたメールを定期的に受け取っていませんか?例えば、会社の全世界の経理部門の会議を取り仕切る責任者だったり、最近解雇された同僚から「今のうちに辞めろ!」と密かに連絡が入ったり。これらのアドレスに紐づく相手にメッセージを書きたいのは山々ですが、新規メッセージの宛先欄にコピー&ペーストするのは面倒です。このプロセスを自動化する方法があればいいのに。

もちろんあります。AppleのAutomator、具体的にはAppleScriptを使ってサービスの魔法を働かせるAutomatorサービスです。仕組みは以下のとおりです。

ワークフローを作成する

Automator を起動し、ワークフローテンプレート選択から[サービス]を選択します。(サービスとは何か知りたいですか? 「Mac OS X でサービスを使用する方法」を参照してください。) ワークフローの上部にあるポップアップメニューを、[サービスはメールで選択された電子メールアドレスを受信します][入力は電子メールアドレスのみ]が表示されるように設定します。

ワークフローの「ライブラリ」列から「ユーティリティ」を選択し、「Rdd AppleScript」アクションをワークフローにドラッグします。「AppleScriptを実行」アクション内のテキストを削除し、以下のテキストを貼り付けます。

実行時に {input, parameters} 入力のクラスがリストでない場合は、入力をリストとして設定します。アプリケーション "Mail" に newSubject を設定して (クリップボードを取得)、thisMessage にプロパティ {subject:"RE:" & newSubject} で新しい送信メッセージを作成するように指示します。thisMessage に i を 1 から入力のカウントまで繰り返します。プロパティ {address:(入力の項目 i)} で受信者に新規メッセージを作成します。end repeat に visible を true に設定します。end tell end tell return inputend run

ファイル > 保存を選択し、ワークフローに「選択したアドレスへの新規メッセージ」などの名前を付けます。「保存」をクリックします。

ここで完全なワークフローを確認します。

試してみる

メールアプリを起動し、メッセージを送信したいメールアドレスを含むメッセージを探します。メッセージ内から件名にしたいテキストを選択し、コピーします。(例:「来週の会議について」)

次に、「宛先」フィールドに表示するメールアドレスを選択します。(正確に入力する必要はありません。他のテキストを選択した場合、ワークフローによってそこからメールアドレスが抽出されます。)

最後に、選択したテキストをControlキーを押しながらクリック(右クリック)し、表示されるコンテキストメニューから「サービス」>「選択したアドレスに新規メッセージを送信」を選択します。すると、コピーしたテキストが件名に含まれた新規メッセージが生成され、「宛先」欄には元のメッセージの選択したメールアドレスが入力されます。