ゲーマーたちは、Activisionによる名作FPSの続編であるQuake IIのMac版を1年半以上待ち望んできました。果たして待つ価値はあったのでしょうか?ゲームを動作させるのに十分な性能のハードウェアをお持ちであれば、答えは「イエス」です。
このタイプのゲームの多くと同様に、『Quake II』の目的は、走り回って動くもの全てを吹き飛ばすことです。しかし、オリジナルとは異なり、『Quake II』では、単に廊下からヘリオンを一掃する以上の複雑な任務を遂行することが求められます。ミッションベースのゲームであるため、通信システムの破壊や原子炉の破壊といった任務を遂行しなければなりません。この仕組みにより、『Quake II』では任務を遂行するために、エイリアンの複合施設内の広大なエリア間を移動する必要もあります。
Quake II はオリジナル版とは他にも様々な点で異なります。本作には多数の新たな敵が登場し、パラサイトやイカロスなど、どこからともなく現れ、恐ろしく厄介な敵もいます。さらに、敵のAIも若干改良されています。ゲーム後半では、敵はプレイヤーが放った必殺技を避けるためしゃがむようになります(プレイヤー自身もしゃがむことができるようになりました)。ネットワーク対戦では、より多様なスキンを選択できるようになり、対戦相手の武器の種類も確認できます。これらの新要素は、元々非常に面白かったゲームをさらに進化させています。
Quake IIは、ハードウェアアクセラレーションでプレイすると、Quakeよりもはるかに美しいゲームです。しかし、ソフトウェアレンダリングでは同じことが言えません。640 x 480ピクセル未満の解像度でソフトウェアレンダリングでプレイすると、実に醜悪な映像になり、パフォーマンスも低下します。Power Computing PowerTower 180eでは、Voodoo 2カードでのみプレイ可能でした。640 x 480の解像度でソフトウェアレンダリングを行うと、ゲームはカクカクした8.2フレーム/秒(fps)を記録しました。233MHzのiMacでのソフトウェアレンダリングもそれほど良くはなく、わずか11.8 fpsでした。iMacに搭載されているRage ProアクセラレータでQuake IIをプレイすると、フレームレートは13.8 fpsまで向上し、より許容範囲内となりました。ただし、このゲームを最大限に楽しむには、G3 プロセッサと、ATI の Rage 128 または 3dfx の Voodoo チップのいずれかが必要になります。
Macworldの購入アドバイス
「同じものをより魅力的に表現した」という言葉は、まさにQuake II を的確に表現しています。前作が好きで、続編の素晴らしさを最大限に引き出せるハードウェアをお持ちなら、Quake II をきっと楽しめるでしょう。
評価:

長所: ハードウェアアクセラレーションによる美しい描写。典型的な激しいシューティングアクション。 短所: 堅牢なハードウェアが必要。 会社: Activision(310/255-2000、https://www.activision.com)。 定価: 45ドル。
1999年11月 号 80ページ