
Metrowerksは、ただの企業ではありません。90年代には、Power Macシリーズ向けに世界クラスのプログラミングツールを開発し、Appleの危機を救ったと言っても過言ではありません。Metrowerksは、C、C++、Java向けの入門用プログラミングソフトウェアに、オンライン学習用書籍をバンドルし、非常に低価格で販売しています。その最新事例がCodeWarrior Discover Programming バージョン5です。これは、プログラミング初心者だけでなく、新しい言語を学びたい経験豊富なプログラマーにも適しています。
Discover Programming Starter KitとCodeWarrior Professional Editionには2つの違いがあります。1つは明白な違い、価格です。Discover Programmingの定価は79ドル(ほとんどのオンラインストアでは49ドルで入手可能)と手頃な価格ですが、Professional Editionは369ドルです。もう1つの違いはライセンスです。Starter Kitのライセンス契約では、Discover Programmingで作成したプログラムを商用配布することは許可されていません。プログラムの商用配布に許可が必要なユーザーのために、MetrowerksはProfessional Editionへのアップグレードを提供しています。
CodeWarrior Discover Programmingでは、Barry BooneとDave Markの『Learn Java on the Macintosh』をはじめとする電子書籍を提供しており、数多くのプロジェクトに役立つ参考資料となっています。また、プログラミングを学ぶには書籍だけでは不十分な方が多いため、MetrowerksはCodeWarrior University( www.codewarrioru.com )という無料オンラインコースを提供しています。コースでは、講師とのオンラインインタラクションに加え、Macインターフェースプログラミング、C/C++、Java言語の基礎、そしてMetrowerksツールを使ったWindowsプログラミングに焦点を当てています。
Macプログラミングを学ぶのに、Metrowerksの統合開発環境であるIDE 4.0(Discover Programmingパッケージにも含まれています)以外を使う理由はほとんどありません。IDE 4.0は、エディタ、リンカ、非常に使いやすいデバッガ、プロジェクトマネージャ、そしてMacintoshプログラミングの標準となっているC、C++、Java用のコンパイラを備えています。急速に進化するJavaの世界において、このパッケージは2000年半ば時点で最新のものです。Discover Programmingは、Java Development Kit 1.2のJava 2仕様と、AppleのMRJのJDK 1.1.7をサポートしています。
Metrowerksは、あらゆるものを提供することで、Javaに関するあらゆる論争を回避しています。Mac上で、Mac、Windows、Unixアプリケーション、ブラウザ対応アプレット、そしてJavaBeans(再利用可能なコンポーネント)用のJavaコードを記述できます。これらのオプションのテンプレートとサンプルに加えて、Discover ProgrammingはRapid Development(RAD)モードも提供しています。これは完全な「ビジュアルプログラミング」環境ではありませんが、コンポーネント構築を指示するためのウィザードと便利なグラフィカルツールを備えています。
チュートリアルや解説付きではありますが、Discover Programmingでの学習は、海に飛び込んで泳ぎを学ぶようなものです。初心者にとって、プロが使用する開発環境で学習すると、オブジェクト指向プログラミングの概念を学ぶのと同じくらい、その環境の詳細を習得するのに少なくとも同じくらいの時間を費やすことになります。もし、空き時間に少しずつプログラミングを試してみたいのであれば、REALbasicを使う方が簡単かもしれません。

( www.realbasic.com ) を入門として、あるいはJavaScriptで簡単なプログラムを書くことを検討してみてはいかがでしょうか。しかし、将来プログラミングをキャリアプランの一部にしたいと考えている方、あるいはある程度のプログラミング経験をお持ちの方は、Metrowerksのアプローチが最適です。