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AppleはついにiOSのバグがiPhoneに届く前に阻止することに本腰を入れ始めたのかもしれない

iOS 13ベータ版のhero2をインストール

画像: リーフ・ジョンソン/IDG

AppleがiOS開発プロセスの欠陥に気付くまで、わずか13バージョンと数え切れないほどのバグやアップデートを要した。ブルームバーグのマーク・ガーマン氏の報道によると、その状況は変わりつつあるという。

ブルームバーグによると、これらの変更はiOS 14の「キックオフ」ミーティングでソフトウェア担当副社長のクレイグ・フェデリギ氏によって直接発表されたとのことです。デイリービルドは計画通り進められると報じられていますが、Appleはエンジニアや開発者が個々の機能をオン/オフにできるソフトウェアフラグを実装する予定です。これにより、Appleは特に問題のある機能や変更点を特定し、最終候補が一般公開される前に、それらに注力するか、あるいは完全に放棄するかを選択できるようになります。

iOS 13のリリースは、せいぜい不安定なものでした。iOS 11で見られたような致命的で注目を集めるバグこそないものの、9月のリリース以来、iOS 13のアップデートが9回もリリースされており、iPhoneユーザーが最新のiOSを使い続けるのは困難を極めています。報道によると、iOS 13にはバグが多すぎて、最初のリリースから数日後にリリースされた13.1アップデートこそが真の「正式リリース」だったとのことです。

ソフトウェアフラグは目新しい概念ではありません。正直なところ、Appleが同様のシステムをまだ導入していないのは驚きです。例えばChromeでは、ソフトウェアフラグは何ヶ月、あるいは何年も存在し、最終リリースに反映されないこともあります。これは開発者とベータテスターが、パブリックビルドに影響を与えることなく、今後の機能を試すことができる、まさに両者にとって最良の提案と言えるでしょう。

こうした変化は長らく待たれていました。iOSのリリースはここ数年、機能の遅延、厄介なバグ、そして全体的に異例の不安定さなど、厳しい状況が続いてきました。この新しい方法によって状況が改善され、今後のiOSリリースがより安定することを期待しています。しかし、その間にも、iOS 13の新たなビルドがリリースされようとしています。

著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長

マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。