
米国上院議員は、モバイルOS上のアプリケーションがユーザーの写真に許可なくアクセスすることを許可しているとして、連邦取引委員会にAppleとGoogleの調査を求めている。
ニューヨーク州選出の民主党上院議員チャールズ・シューマー氏は、AndroidおよびiOS OSの一部モバイルアプリがユーザーの写真を「盗む」と述べた。シューマー氏は日曜日に発表した声明で、モバイルOSがアプリによるユーザーの写真へのアクセスを許可していることは「憂慮すべき、そして潜在的に不公平な行為」だと述べた。ニューヨーク・タイムズ紙は先週、この問題について報じた。
「誰かがプライベートな携帯電話でプライベートな写真を撮影した場合、それはあくまでプライベートなままであるべきです」とシューマー氏は声明で述べた。「スマートフォン開発者には、ユーザーのプライベートなコンテンツを保護する義務があり、消費者の同意なしにアップロード・配信されるような、プライベートな個人情報の宝庫となることを許してはなりません。」
シューマー氏は、モバイルアプリはユーザーの写真にアクセスすることで、アプリが機能するために必要な情報に関してユーザーの合理的な期待を超えていると述べた。写真にアクセスするアプリは、AppleとGoogleの利用規約に違反しているようだ、と彼は述べた。
「しかしながら、これらの利用規約がどのように施行・監視されているのか、また実際にどのように施行されているのかは明らかではありません」と、彼はFTC宛ての書簡に記した。「実際、アプリの不正利用は、勇敢な独立系研究者や技術者たちの努力によって初めて明るみに出たのです。その結果、ユーザーとそのプライバシーが被害を受けているのです。」
Googleは声明で、アプリと写真に関するポリシーの見直しを進めていると述べた。同社はAndroidの写真ファイルシステムをWindowsやMac OSに類似したものに設計し、画像はSD(セキュアデジタル)カードに保存されていたため、ユーザーはカードを取り外して写真を別のデバイスに転送できると説明している。
Googleは声明で、「スマートフォンやタブレットが内蔵の非取り外しメモリへの依存度を高めるようになったため、この点を再検討し、アプリに画像へのアクセス権限を追加することを検討しています」と述べた。「Androidマーケットでは、ユーザーのデータに不適切にアクセスしたアプリを常に削除するポリシーを定めています。」
この記事が公開された時点では、Apple社はコメント要請に応じなかった。