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Google クラウド プリントを使用すると、モバイル デバイスから GMail のコンテンツを印刷できます。

Apple の AirPrint テクノロジーは、まだ本格的な普及には至っていないかもしれない (少なくとも一部の専用プリンターを除けば)。しかし、Google は、その名も Google Cloud Print という競合サービスの提供を止めようとはしていない。

月曜日にGoogleのGmailブログで発表されたクラウドプリント機能を使うと、1台以上のプリンターをGoogleのクラウドサービスに登録し、Gmailアカウントに関連付けることができます。連携が完了すると、プリンターと同じネットワークに接続しているかどうかに関わらず、携帯電話のGmailインターフェースからメールや選択した添付ファイル(HTML、DOC、PDFなど、Gmailで表示可能なあらゆるファイル形式を含む)を直接印刷できるようになります。

登録プロセスは非常に簡単です。クラウド プリント ウェブサイトから Google Chrome の特別なベータ版をダウンロードし、サービスを通じて利用できるようにするプリンターに接続されたコンピューターにそれをインストールし、プリンターを有効にするだけです。

残念ながら、GoogleはChromeベータ版のWindows版しか提供していないため、少なくとも現時点ではOS Xユーザーはクラウドプリントを利用できません。しかし、GoogleはMac版とLinux版は「近日公開」すると約束しています。興味深いことに、Googleはクラウドプリントのインターフェース仕様も公開しており、プリンターメーカーがコンピューターを介さずにクラウドプリントサービスに接続できる独自の「クラウドプリント対応」デバイスを開発できるようになっています。

本質的にはコンピュータをGoogleに接続するソフトウェアをインストールすることは、明らかに深刻なセキュリティ上の疑問を生じさせます。Googleもこの事実を見逃しておらず、FAQでいくつかの疑問に答えています。要するに、印刷された情報は印刷ジョブの完了と「印刷品質の向上」に必要な期間のみ保存されますが、これはやや曖昧な表現で、Googleがユーザーの文書を保管するかどうかを明確に説明していません。いずれにせよ、すべてのデータはGoogleの包括的なプライバシーポリシーの対象となります。

Googleクラウドプリントが提供するクライアント側印刷機能は、GMailのモバイルサービスに対応するあらゆるデバイス(iPhoneとiPadの全バージョンを含む)で、特別なソフトウェアなしでご利用いただけます。プリンター側で印刷を行う場合は、Mac対応版のソフトウェアがリリースされるまで、Windows XP、Windows Vista、またはWindows 7を搭載したPCが必要となります。