AppleはMacのパフォーマンスを箱から出した瞬間からしっかりと調整しています。そのため、Macを劇的に高速化できるような細かい調整は多くありません。しかし、整備士がここを締めたり、あそこを緩めたりするように、Macをほんの少しだけ高速化する小さな工夫はたくさんあります。これらの調整をすべて組み合わせることで、システムは確かによりサクサクと動くようになるでしょう。
まずはソフトウェアから始めましょう。OS X自体を高速化できる方法は限られています。(具体的な方法については 、 「OS XのおすすめTips」をご覧ください。)しかし、個々の アプリケーションを調整 することで、アプリケーション全体、そしてシステム全体の応答性を向上させることは可能です。Apple Safari、iTunes、iPhoto、Mozilla Firefox、Microsoft Officeなどを高速化する方法について詳しくは、「34のソフトウェア高速化」をご覧ください。
次にハードウェアについてです。一般的に、RAMはいくらあっても足りないと言われています。しかし、実際には十分です。当社のラボテスト(「RAMの投資効果」を参照)によると、256MBから512MBに増設するとほとんどのユーザーで大幅な速度向上が見られますが、512MBから1GBに増設してもそれほど大きな効果はありません。本当に必要なメモリ容量や、RAMの適切な増設方法(そして問題が発生した場合の対処法)については、「RAMに関するよくある質問」と「メモリの調子が悪いですか?」をご覧ください。
繰り返しになりますが、これらのどれも単独でMacを新しいマシンにすることはできません。しかし、小さなステップを積み重ねていくことで、すぐに大きな飛躍へと繋がります。