iOS 11でARKitが導入されたことで、AppleはモバイルAR(拡張現実)競争に確固たる地位を築きました。初期の優れたARアプリの中には、スマートフォンを使って直線距離を測るものもありました。いわばデジタル巻尺のようなものです。
iOS 12では、AppleはARKit 2による拡張現実(AR)機能を拡張し、拡張現実(AR)の機能を体感できる新しいユーティリティアプリ「Measure」を内蔵しています。これは直線距離を高い信頼性で測定できるシンプルなアプリで、初期のシンプルなAR測定アプリを凌駕する存在となっています。
Measure には ARKit が必要ですが、iOS 12 を実行するすべてのデバイスでサポートされているわけではないことに注意してください。iPhone 6s 以降、iPad Pro、または 2017 年以降の iPad が必要です。
物体の測定
計測アプリを起動すると、スマートフォンを周囲の環境でゆっくりと動かすように指示されます。これはARKitが周囲の状況を把握し、物体までの距離を測り、表面の位置を把握し、自身の向きを定めるためです。
スマートフォンは、一定の距離(照明に応じて約 8 ~ 10 フィート)内にある物体のみを測定できます。そのため、「近くの表面を見つけて測定してください」というプロンプトが表示された場合は、さらに近づいてください。
IDGこのメッセージが表示される場合、おそらく距離が離れすぎている可能性があります。
十分に近づくと、画面中央に小さな点が表示されます。「+」ボタンをタップして点を追加します。線が希望の長さまで伸びるまでスマートフォンを動かすと、角に「スナップ」します。もう一度「+」ボタンを押してください。
測定値は線の中央に表示されます。既存のポイントの「+」ボタンをタップすると線を追加できます。必要な測定値がすべて入力されるまで、この手順を繰り返します。
IDG測定したい地点に中心の点が来るまで携帯電話を動かし、「+」ボタンをタップするだけです。
測定が完了すると、円形のシャッター ボタン (+ ボタンの横) が点灯し、測定値を含むスクリーンショットを簡単に撮ることができます。
長方形の測定
中くらいの大きさの長方形に十分近づくと、計測アプリが自動的に認識し、黄色でハイライト表示されます。+ボタンをタップするだけで、各辺の長さと面積を含む長方形全体を計測できます。
IDG計測アプリは、いくつかの長方形を自動的に認識し、その寸法と面積を計算できます。
レベルの使用
計測アプリには水準器が内蔵されています。正確には2つです。水準器アイコンをタップすると水準器モードになります。
スマートフォンを水平(上向きまたは下向き)に持っている場合、2つの円と、中心から何度ずれているかを示す数字が表示されます。円が揃い、画面が緑色に変わるまでスマートフォンを傾けてください。
IDG計測アプリには水平レベルと垂直レベルが組み込まれています。
携帯電話を縦向きにすると、自動的に縦位置表示に切り替わります。水平線と、水平からどれくらいずれているかを示す数字が表示されます。携帯電話を傾けて水平にすると、画面が緑色に変わります。
タップすると背景を黒と赤で切り替えることができます。
調整を行い、精度を向上させる
測定値がわずかにずれたり、測定対象物の前で浮いているように見えることは珍しくありません。特に照明が暗い場合は顕著です。幸いなことに、測定後、iPhoneを画面の中央に任意の点が来るように動かし、その点をタップして長押しし、少しドラッグすることで修正できます。
計測の精度を向上させる最良の方法は、明るい場所で計測を始めることです。アプリを開いて、アプリを動かして方向を決める前に、十分な明るさがあることを確認してください。また、計測はコントラストの高い場所や鋭角な角にポイントを配置すると、最も効果的に機能します。
最後に、「計測」機能はあくまでも目安となる数値を示す機能であることを覚えておいてください。「この棚にこの物が収まるか?」といった確認には十分かもしれませんが、本当に正確な数値が必要な時や、ギリギリの判断を迫られる時は、念のためメジャーを使うことをお勧めします。