
アップルコンピュータは月曜日、1Uラックマウントサーバ「Xserve」にデュアル1.33GHz Power PC G4プロセッサを搭載したアップグレードを発表しました。また、待望の2.5TBのストレージ容量を備えた3Uラックストレージシステム「Xserve RAID」もリリースしました。
「最初のXserveの出荷からわずか6ヶ月で、さらにパワーとストレージ容量を増やし、さらに低価格でご提供できるようになりました」と、Appleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィリップ・シラーは述べています。「XserveはすでにFortune 500企業100社以上、そして全米数百の大学や学校で導入されており、皆様からのフィードバックに基づいて、さらに改良を重ねています。」
Xserveは、デュアル1.33GHz PowerPC G4プロセッサ、プロセッサあたり2MBの専用L3キャッシュメモリ、そして最大2GBの333MHz DDRメモリを搭載しています。また、Xserveは167MHzシステムバスと最大2GBのPC2700 DDR SDRAMも搭載しています。2基のフルレングス64ビット、66MHz PCIスロットは、最大533MB/秒のスループットを提供し、新しいXserve RAIDシステムを含む外部SCSIおよびファイバーチャネルデバイスへの拡張を可能にします。1基のハーフレングスPCI/AGPスロットは、PCI拡張や高性能グラフィックカードへの接続を可能にします。さらに、独立した2基のギガビットEthernetポートとFireWire 800インターフェイスも搭載されています。
Xserve には、Apple の Mac OS X Server の無制限クライアント エディションが付属しています。
標準的な Xserve 構成は次の 2 つです。

当初2002年末の発売が予定されていたものの延期となったXserve RAIDは、14個の独立したATA/100ドライブチャネルで構成され、最大2.5TBのストレージ容量を提供します。最大1GBのコントローラキャッシュメモリを備えた独立した2つのRAIDコントローラが冗長ストレージを提供します。Xserve RAIDは、2Gbファイバチャネル・ホストインターフェースも2基備えています。
180GBのApple Drive Moduleはそれぞれ専用のドライブチャネルを使用し、業界標準の400MB/秒ファイバーチャネルホスト接続を最大限に活用します。Xserve RAIDは、ドライブまたはXserve RAIDシステムを追加することで、容量とパフォーマンスを拡張できます。Xserve RAIDは、手頃な価格でリアルタイムHD 1080iビデオ編集をサポートするRAIDレベル5のスループットを提供します。これはAppleにとって業界初です。
「Xserve RAIDは業界をリードする製品です。最大2.5TBの高性能冗長ストレージを1ギガバイトあたりわずか4ドル強で提供します。これは、Dell、HP、Sun、EMCなどのストレージのコストのほんの一部です」とシラー氏は述べています。「Xserve RAIDは、冗長ストレージを実現する独立した2つのRAIDコントローラ、超高性能を実現するデュアル2Gbファイバーチャネルインターフェース、そして安心のデュアル電源を搭載しており、価格はわずか5,999ドルからとなっています。」
Xserve は、別売りの 499 ドルのデュアル チャネル 2Gb Apple Fibre Channel PCI カードを使用して、新しく導入された Xserve RAID ストレージ システムに接続します。
Xserve RAIDは、Apple StoreおよびApple正規販売店を通じて3月より販売開始となります。Xserve RAIDは3種類の標準構成に加え、フルカスタマイズも可能です。BTOオプションとして、追加のApple Drive Module、キャッシュメモリ、キャッシュバッテリーモジュールなどを追加することも可能です。
推定小売価格 5,999 ドルの Xserve RAID には次のものが含まれます。
推定小売価格 7,499 ドルの Xserve RAID には次のものが含まれます。
推定小売価格 10,999 ドルの Xserve RAID には次のものが含まれます。
2002 年後半に Gartner Dataquest が実施した調査によれば、Apple のサーバーの市場シェアは 1.2%、出荷台数は 5,700 台でした。