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判事、コダックのデジタルカメラの特許を無効と判断

米国際貿易委員会の判事は、アップルとリサーチ・イン・モーションに対する訴状で主張されたコダックの特許は無効であると判断したと、コダックは月曜日に発表した。

ITCの行政法判事は、AppleのiPhone 3Gと一部のRIM BlackBerryデバイスが特許を侵害していると結論付けたが、特許そのものは無効であるとも判定した。つまり、少なくとも現時点では、この特許侵害の判定はコダックにとってほとんど役に立たないということだ。

裁判官の判断は暫定的なもので、コダックは委員会本会議に控訴する意向を示している。同社は9月21日までに判決が出ると予想している。

コダックは2010年1月にITCに訴状を提出した。問題の特許(米国特許第6,292,218号)は、デジタルカメラの液晶画面で撮影前に画像をプレビューする方法に関するもので、コダックはこれをデジタルカメラにおける「基本的な」技術だとしている。

ITCの決定は、財政難に陥り、知的財産資産の一部を売却して状況改善を図ろうとしているコダックにとって痛手となる。コダックはデジタルイメージング関連の特許を1,000件以上保有しているが、218特許は過去にサムスンとのクロスライセンス契約締結に成功した実績がある。

コダックの広報担当者はコメントを求める電話にすぐには応じなかった。