Mac OS Xの「辞書」という控えめな名前のアプリケーションは、単なる定義以上の機能を提供する便利なリソースです。辞書、シソーラス、Wikipedia、そしてAppleのモジュールを使って、単語やトピックに関する情報を調べることができます。(Appleのモジュールは技術用語を解説しています。)しかし、辞書アプリケーション自体を起動しなくても、この情報にアクセスする方法がいくつもあることに気づいている人はほとんどいません。ここでは、まず5つの方法をご紹介します。
1.ダッシュボードウィジェットを使用する
OS XのDashboard機能のファンなら、アプリケーションを起動する代わりに、辞書ウィジェットを使うのが最も便利かもしれません。Dashboardを起動し、ソースポップアップメニューからデータソース(辞書、類語辞典、またはApple。ここではWikipediaのオプションはありません)を選択し、定義したい用語を入力します。(ソースメニューでは、検索終了後に他のソースの結果も確認できます。)左側の文字ボタンをクリックすると、同じ語根を持つ他の単語が表示されます。
2. スポットライトを使う

多くのMacユーザーにとって驚きなのは、OS XのSpotlight機能を使えば単語の意味を素早く調べられることです。辞書の定義は、Spotlightが検索できる多種多様なデータの一つです。Spotlight検索メニューを起動し(メニューバーのSpotlightアイコンをクリックするか、Commandキーとスペースバーを押します)、単語を入力するだけです。ほんの一瞬で、OS Xの辞書の最初の定義がメニューに表示されます。定義は1行に収まらないため、テキストの上にカーソルを置くと完全な定義が表示されます。定義を選択して、その単語の辞書アプリケーションを開いてください。
システム環境設定の Spotlight パネルを使用して、ほとんどの種類の Spotlight 結果の表示順序を変更できますが、辞書の結果は常にメニューの上部近く、トップヒットのすぐ下に表示されます。
3. ランチャーユーティリティを使用する
LaunchBar、Quicksilver、Butlerといった「ランチャー」ユーティリティはOS Xの人気アドオンで、その多くは辞書プログラムで単語の定義を素早く調べる機能を提供しています。例えば、長年のLaunchBarファンである私は、LaunchBarのこの機能を毎日何度も使っています。LaunchBarを起動し、「di(辞書用)」と入力し、スペースバーを押してから、定義を調べたい単語を入力するだけです。LaunchBarは辞書アプリケーションを起動し、入力した単語の定義を直接表示してくれます。
4. ポップアップ定義を使用する

OS Xの私のお気に入りの機能の一つですが、あまり活用している人が少ないのが、システム全体でポップアップ表示される定義です。Safari、メール、その他テキストを表示したり編集したりできるほとんどの最近のMacアプリケーションでは、定義したい単語の上にカーソルを置き、Ctrl + Command + Dキーを押すだけで、その単語の定義が入ったフローティングバルーンが表示されます。
バルーンの下部にあるポップアップ メニューを使用して、その単語のシソーラス エントリに切り替えることができます。[詳細] をクリックすると、辞書アプリケーションが開き、その単語が調べられます。
便利なのは、 Ctrl + Command + D キーを押しながらカーソルを画面上で動かすと、定義バルーンが継続的に更新され、カーソルの下にある単語の情報が表示されることです。
5. OS Xのオートコンプリート機能を使う
定義や類義語を気にせず、特定の単語を思い出そうとしたり、似た単語を探したりしたい場合もあります。OS Xには、そんな時に役立つオートコンプリート機能が搭載されています。テキスト文書、メール、またはWebフォームに数文字入力した後、Escキーを押します。すると、その文字で始まるすべての単語のリストが表示されます。その中から1つ選択(クリックするか、上下矢印キーを使ってからReturnキーを押す)すると、すぐに挿入されます。
残念ながら、このトリックは前のトリックよりも使えるプログラムが少なくなっています。例えば、Bare Bones SoftwareのBBEditでは単語の定義を調べることはできますが、オートコンプリート機能は動作しません。