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マイクロソフトがSilverlight 3を発表
シルバーライト

競争の激しいリッチ インターネット アプリケーション技術の分野で優位に立つことを目指して、マイクロソフトは、ブラウザー外でアプリケーションを実行するオフライン機能や 3D などの分野での改善を特徴とする Silverlight 3 プラットフォームを金曜日に正式にリリースします。

同社はまた、アプリケーション設計向けのExpression 3テクノロジーも発表します。Microsoftによると、SilverlightとExpressionは、MicrosoftのVisual Studioソフトウェア開発プラットフォームと連携することで、共同開発・設計環境を提供します。Silverlightと付属のソフトウェア開発キットは、今週初めに提供開始されました。

しかし、Silverlightは、より確立されたAdobe FlashプラットフォームやSun MicrosystemsのJavaFXテクノロジーと競合しなければなりません。この分野を複雑にしているのは、Silverlight、Flash、JavaFXといったプラグインの必要性を最終的に排除する可能性のあるHTMLテクノロジーです。

しかしマイクロソフトは、Silverlightの導入が加速しており、約9ヶ月前のリリース以来、インターネットデバイスの3台に1台以上がSilverlight 2をインストールしていると述べています。金曜日に発表されたSilverlightの顧客企業には、MGMの「SGU: Stargate Universe」や、コールセンターの予約システムにSilverlightを導入予定のコンチネンタル航空などが含まれます。

2008 年のオリンピックで Silverlight を使用してきた NBC Sports は、同社のスポーツ フランチャイズ全体でオンライン ビデオ配信に Silverlight を使用する意向を発表しました。

「2010年バンクーバー冬季オリンピックや2010年の他の主要選手権大会を楽しみにしています。私たちは、次世代オンライン高精細ビデオ体験の最高の提供に向けて、Silverlightを優先技術として採用していきます」と、NBCのデジタルメディア担当シニアバイスプレジデント、パーキンス・ミラー氏はマイクロソフトが発表した声明の中で述べています。NBCは、「Live and Wimbledon」のビデオプレゼンテーションにSilverlightとMicrosoft Internet Information Services Smooth Streamingを採用しています。

「Silverlight と Expression は、開発チームが構想から展開まで効果的に連携し、今日のユーザーが期待するリッチでインタラクティブなエクスペリエンスを簡単に作成できるようにする完全なエンドツーエンドのソリューションに対する市場の明確なニーズを満たします」と、マイクロソフトの .Net 開発者プラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデント、スコット ガスリー氏は同社が発表した声明で述べています。

Silverlight 3は、オフライン機能に加え、3Dおよびハードウェアグラフィックアクセラレーションを備えています。その他の機能としては、データバインディングの改善やコントロールの追加などが挙げられます。

Silverlightは無料のランタイムです。Microsoftはまた、Visual Studio Professional EditionとExpressionをセットで999ドルで提供しています。Expression 3には、アプリケーションのラピッドプロトタイピングを可能にするSketchFlowが含まれています。

30日以内にリリース予定のExpression 3には、インタラクティブデザインとSketchFlowを備えたExpression Blend、WebデザインとCSSおよびまもなく廃止されるXHTML標準をサポートするExpression Web、ビデオエンコード用のExpression Encoder、イラストレーションとデザイン用のExpression Designなどのツールを含むExpression Studio 3スイートが含まれています。