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WebKitベースのPalm Preブラウザ

CES(大手家電メーカーが一堂に会するコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で大きなニュースとなったのは、Palmが実は今も事業を続けているという点です。Palmは今も事業を続けているだけでなく、洗練されたタッチスクリーン搭載の携帯電話を発表したことからも、事業継続の意志が伺えます。その携帯電話はPalm Preと呼ばれ、Palmの新しいWebOSを搭載しています。

私たち iPhone ユーザーにとって、Pre には興味深い点がいくつかあります。

1. それほど悪くはなさそうなので、iPhoneには良い競争相手が現れるかもしれません。競争はAppleを常に緊張させ、理論的にはさらに優れたiPhoneを生み出すことになり、iPhoneユーザーの勝利につながるでしょう。

2. PreのウェブブラウザはWebKitをベースにしています。WebKitは、Safari(iPhone、Mac、PC)の全バージョンで使用されているHTMLレンダリングエンジンです。WebKitの利用者が増えれば増えるほど、企業にとって自社のウェブサイトがWebKitで動作することを確認する必要性がさらに高まります。

Preが期待通りの性能を発揮してくれることを期待しています。しかし、現時点ではPalm関係者以外、実際にこのデバイスを手にした人は誰もいないことを覚えておいてください(Palmの社員がPreを使用している様子を取材した記者会見では、社員自身はデバイスを触ることは許されていませんでした)。つまり、私たちが知る限り、Preは完全に段ボールで作られている可能性があります。