37
スティーブ・ジョブズのグーグルに対する怒りは本物だったと伝記作家が語る

スティーブ・ジョブズの伝記作家、ウォルター・アイザックソン氏は、Google CEOラリー・ペイジ氏の意見に賛同していない。ペイジ氏は、スティーブ・ジョブズのAndroidに対する怒りはすべて「見せかけ」だったと主張している。昨夜、英国王立研究所で講演したアイザックソン氏は、ジョブズがiPhoneのインターフェースを盗んだGoogleに対して、なぜそれほどまでに「激しい」怒りを覚えたのかを説明した。

アイザックソン氏は、グーグルとの現在の争いの重要性を説明するために、1980年代にマイクロソフトがアップルのグラフィカルユーザーインターフェースを盗んだ経緯を語った。(詳細は下記)

アイザックソン氏は、スティーブ・ジョブズがクローズドシステム、つまりハードウェアをコントロールしソフトウェアと連携するシステムを信じていたことを強調した。ビル・ゲイツがAppleのGUIを奪ったことはそれ自体が問題だったが、ジョブズ氏を真に激怒させたのは、ゲイツがそのUIを「無差別に」Dell、Compac、IBMなどにライセンス供与していたことだった。その結果、「Microsoftが支配的になってしまった」のだ。

その後、歴史はジョブズに不利に転じ、彼はアップルから追放された。そしてジョブズが復帰し、再び統合システム、iPod、iPadを開発し、成功を収めた。「しかし、一体何が起きた? グーグルがそれを盗んだのだ」

 

アイザックソン氏は続けた。「Androidはほぼそのままコピーした。そして、それを無差別にライセンス供与した。そしてAndroidが市場シェアでAppleを追い抜き始めた。これが彼を激怒させた。金の問題ではなかった。彼はこう言った。『金で買えるはずがない。お前を滅ぼすためにここにいる』」

ジョブズ氏がGoogleに対して「核爆発」を起こすような発言をしなくなった今、何が起こるのかという問いに対し、アイザックソン氏は、AppleのCEOティム・クック氏が状況に異なる対応を取るだろうと考えている。「ティム・クック氏が訴訟を解決するだろう」とアイザックソン氏は付け加えた。