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USB-Cケーブルと巨大なバッテリーパックでMac miniに電源を供給できる

M4 Mac mini ポート

画像: 鋳造所

Mac miniは小型なので、ユニークな設定や状況に合わせていじくり回すのに人気のコンピューターです。ある人物がYouTube動画で、Mac miniを改造して電源ではなくUSB-Cポートから電源を供給できるようにした方法を実演し、このデバイスを巧みに活用している様子を披露しています。

動画の中で、Saad Ouache氏はMac miniを開いた状態で、有線USBコネクタを装着し、Power Deliveryで電源供給している様子を披露しています。その後、12Vのバッテリーパワーバンクを接続し、電源ケーブルからUSB-Cに電源接続を切り替えます。

動画は検証されていませんが、Mac miniにUSB-C経由で電力を供給することは不可能ではないようです。しかし、デバイスの電力需要を考えると現実的ではありません。Appleのドキュメントによると、M4 Mac miniの最大消費電力は65W、M4 Pro Mac miniは140Wです。これらの数値は、Mac miniにデバイスが接続されていない状態です。Mac miniの最大連続電力定格は155Wで、これは接続されたデバイスが外部電源を使用せず、Mac miniへのUSB-C接続に依存している場合に当てはまります。

もちろん、これは驚くべきことではありません。MacBook AirとProはすでにUSB-C経由で電力を供給しており、MacBook ProはUSB-C経由でM4 Maxと16インチのミニLEDディスプレイに電力を供給しています。しかし、AppleはまだデスクトップMacをUSB-C電源で動作させる方法を提供していません。

AppleInsiderが指摘しているように、AppleがUSB-C電源で動作するMac miniを作るには、適切なケーブル、つまり240WのUSB-C充電ケーブルを使用する必要があります。定格出力の低いケーブルの使用も可能ではありますが、故障のリスクが高まります。Appleとしては、この制限に煩わされることは避けたいでしょう。しかし、Mac miniに独創的なアイデアがあり、外出先でデバイスに電源を供給する別の方法を探しているなら、Ouacheの動画はそれが可能であることを証明しているようです。

著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター

ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。