デジタル音楽を真剣に楽しんでいるなら、おそらく音楽ファイルにアルバム アートを埋め込んで、特定のトラックとアルバムを簡単に見つけられるようにし、iTunes、iPod、Apple TV で Cover Flow などのビジュアル インターフェイスを使用できるようにしたいと思うでしょう。一部のトラックではこれは簡単です。iTunes Store から購入したすべてのトラックにはアルバム アートが埋め込まれており、eMusic、Amazon、およびその他のサイトから購入したトラックも同様です。ただし、自分でリッピングしたトラックは別の話です。iTunes Store アカウントをお持ちの場合は、iTunes で一部のトラックのアートをダウンロードできます (1 つまたは複数のトラックを選択し、Control キーを押しながらクリックして、[アルバム アートワークを取得] を選択します)。ただし、これが機能するのは、iTunes にアルバムがあり、ライブラリのトラックが iTunes Store のトラックと同様にタグ付けされている場合のみです。では、残りの音楽はどうでしょうか。
そこで CoverScout の出番です。先週レビューした SongGenie の開発者が開発した CoverScout は、iTunes ライブラリ内やハードドライブ上の任意のフォルダにあるトラックのアルバムアートを検索して編集できるように設計されました。プログラムを起動すると、iTunes ライブラリのデフォルトの場所 (ホームフォルダ内の Music フォルダ) が自動的にチェックされ、見つかったアルバムがすべて表示されます (プログラムの設定を使用して、チェックする他のフォルダを追加することもできます)。CoverScout はこれらのアルバムを 2 つの異なる方法で表示します。ウィンドウのメインセクションには Cover-Flow 風のブラウジングインターフェースが用意され、右側の列にはリストビューが表示されます。検索ボックスにテキストを入力してアルバムを絞り込むことも、どちらかの表示をスクロールしてアルバムに適用されているアートを確認することもできます。
CoverScout を使えば、アルバムアートがないアルバムにアートを追加したり、既存のアルバムアートのより高品質な代替アートを探したりできます。例えば、iTunes Store の初期には、Apple は 240 x 240 ピクセルのアートを提供していましたが、現在では 600 ピクセルが標準となっています。これは、見栄えを良くするためにより大きなアートが必要となる Cover Flow の普及が一因です。私が iTunes Store で購入したものの中には、古い、より小さなアートが使われているものが多くありました。
CoverScoutはアルバムアートを見つけるために、世界中のAmazonウェブサイトに加え、WalMart.comやGoogle Imagesも検索します。私が所有する有名アーティストの楽曲のほとんどでは、希望のサイズのアルバムアートを簡単に見つけることができました。さらに大きなサイズのものを見つけた場合は、CoverScoutの編集ツールを使ってアートを拡大縮小したり、不要なピクセルを切り取ったりすることができました(私のテストでは、端の余分な白いピクセルがよく見られました)。
基本的な検索だけでは特定のアートが見つからない場合は、プログラムの Web 検索機能を使って 3 つの Web サイトを検索することができます。CD Universe は、良質で大きなアルバムアートをよく掲載しています。Discogs はコミュニティベースのディスコグラフィーサイト、hitparade.ch はスイスのサイトです。また、お気に入りのサイトを追加して検索することもできます。プログラムは、見つかったアルバムアートを画像サイズの降順で、Cover Flow ディスプレイの上に並べて表示します (各画像の下に実際のピクセルサイズを表示するか、サイズを示す「評価」を表示するかを選択できます)。特定のカバーアートを使用するには、それを下のメインアルバム「カバー」にドラッグするだけです。CoverScout には、見つけたアートを後で使用するために保存しておくための便利な Cover Clipboard (アート用のウェルが備わったフローティングパレット) も用意されています。

私は音楽ライブラリにかなりこだわりがあるので、テスト中は、アートワークが付いていないアルバムのアートワークをすべて探し、古くて品質の低いアートワークをアップグレードしたいと考えていました。私のライブラリには、廃盤になったものも含め、クラシックアルバムが多数含まれていますが、CoverScoutを使って、アルバムの約95%のアートワークを見つけることができました。(アルバムのインサートをスキャンすることもできたのですが、CDのリッピングを始めた頃にはそうしていなかったので、最も古いリッピングにはアートワークが欠けています。)
全体として、CoverScout は、私のライブラリに欠けていたほとんどのものに対して、良質の (600 x 600 ピクセルの) アートを見つけるのに役立ちました。他の方法 (CD のアルバムのインサートをスキャンする) を考えると、このプログラムは数え切れないほどの時間を節約してくれました。アートの欠けているアルバムすべてのカバーを手動でスキャンしていたら、何日もかかり、地下室に何度も行って CD のカートンを運んでいたでしょう。各アートを Web で手動で検索し、その後 iTunes などを使用して手動で貼り付ける (CD をリッピングするときに使用するようになったプロセス) だけでも、CoverScout を使用するよりもかなり手間がかかります。今後 CD をリッピングするときは、自分で検索するのはやめ、CoverScout を使用してアルバム アートを検索して追加するつもりです。
上級寄稿者の Kirk McElhearn 氏は、自身のブログ Kirkville で Mac 以外のことについても書いています。
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