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AMDとATIが正式に合併、子孫を発表


グラフィックス大手ATIがチップメーカーAMDに買収されることは7月に発表されましたが、いつものように書類の締結には少々時間がかかり、ATIは正式に社名変更する必要があり、もちろん血液検査も必要です。しかし今、両社は誓いの言葉を交わし、指輪を交換しました。さて、新婚夫婦の今後はどうなるのでしょうか?
発表からほぼ間もなく、AMDはFusionという名の小型製品を予定していると発表しました。CPUとGPUを1枚の小さなシリコンチップに統合することが目標です。この小型チップの開発期間は通常より少し長く、2008年か2009年まで登場しない見込みで、詳細はまだほとんど明らかにされていませんが、AMDは既にその計画を公言しています。
「Windows Vistaの発売が迫る中、堅牢な3Dグラフィックス、デジタルメディア、そしてデバイスの融合により、より優れたパフォーマンス、グラフィックス機能、そしてバッテリー駆動時間へのニーズが高まっています」と、AMDのシニアバイスプレジデント兼最高技術責任者であるフィル・ヘスター氏は述べています。「ますます多様化するx86コンピューティング環境において、ベースラインアーキテクチャにCPUコアを追加するだけでは不十分です。x86がパームトップからペタフロップスへと拡張するにつれ、CPUとGPUの両方のコンピューティング能力を活用するモジュラープロセッサ設計は、2008年以降のコンピューティング要件を満たす上で不可欠となるでしょう。」
メリットとしては、電力効率の向上や GPU と CPU の統合の改善などが挙げられます。
これは興味深いですね。トレンドの逆転のように思えます。PCでは長年、ディスクリートグラフィックシステムが標準でしたが、統合型グラフィック(例えばIntelのGMA950)が復活を遂げてきました。そして今、それらが全く同じチップに再び統合されつつあります。テクノロジーはまさに循環しているのです。
[Ars Technica経由]