HDR写真撮影は難しいものです。適切な条件下では、ハイダイナミックレンジ(HDR)画像によって写真に貴重なディテールが加わり、生き生きとした印象を与えることができます。しかし、やり過ぎてしまうと、やり過ぎで漫画のような仕上がりになり、写真が台無しになってしまうこともあります。(もちろん、この点には個人の意見や好みが大きく影響することもあります。) MacPhunのHDRカメラを使えば、iPhoneの写真に様々なフィルターを適用してHDR効果を得ることができます。

従来、HDR画像から最良の結果を得るには、露出設定をずらして撮影した同じ画像を3枚以上合成し、1枚の画像を作成します。夕焼けのビーチを想像してみてください。空を適切に捉える露出では、砂浜が暗すぎるためにディテールが失われる可能性があります。また、砂浜を捉える露出では、空が露出オーバーになり、白飛びしてしまうため、夕焼けの色のディテールが失われる可能性があります。理想的には、HDR画像はこれらの極端なバランスを取り、シーン全体を表現した画像を提供します。しかし残念ながら、私の経験では、非常に不自然な画像になることがよくあります。
HDRカメラを使った時にも同じことを感じました。まず、このアプリは1枚の画像しか使用しません(デスクトップ版のHDR編集でもこの1枚画像を使った方法は可能ですが、あまりお勧めできません)。画像を選択したら、8種類のフィルターから1つを選んで適用します。画像とフィルターの組み合わせによっては、最終的な仕上がりが控えめになる場合もあれば、強すぎる場合もあります。
HDRカメラの結果は、往々にして極端すぎると感じました。調整設定はなく、フィルターの選択しかありません。満足のいくフィルターが見つかるまで、写真ごとに様々なフィルターを試すことはできるかもしれませんが、その手間をかける価値はないと感じました。
HDR写真が好きで、少し時間をかけて調整する気があれば、満足のいく結果が得られるかもしれません。そうでない方には、HDRに頼らずともiPhoneの写真をより良いものにする方法はたくさんあります。
[ Macworld 寄稿者の Beau Colburn はボストン在住で、フェンウェイ パークの写真を撮るのが趣味です。 ]