Apple が App Store のステータスの更新をほとんど行わず、その内容も主に販売可能なアプリケーションの数を伝えるだけに限定されているため、サードパーティが独自に市場の広さと深さを把握しようと試みているのも不思議ではありません。
インターネット関連データを専門とする市場調査会社comScoreは火曜日、米国のiPhone所有者を対象にした調査結果を発表した。この調査では、どのアプリケーションが最も市場に浸透しているか、つまり、どのアプリケーションがユーザーに最も頻繁にインストールされているかについての洞察が得られた。

comScoreのデータによると、TapulousのTap Tap Revenge(写真)が最も人気が高く、iPhoneユーザーの32%がインストール済みです。続いてStylem MediaのBackgrounds(正直言って、このアプリは初めて聞きました)が27%、FlipSide 5のTouch Hockey: FS5が26%となっています。実際、インストール数上位25のアプリケーションのうち12はゲームで、Backgroundsを除くゲーム以外の上位アプリケーションは、FacebookやMySpaceなどのソーシャルネットワーキングクライアントでした。Tap Tap RevengeやBackgroundsなど、上位アプリケーションの多くは無料です。ナムコの6ドルのPac-Manは、リストの5位で有料アプリケーションのトップとなっています。
comScoreは、インストールベースの数値に加え、iPhoneアプリの顧客に関するその他の情報も提供している。例えば、iPhoneアプリの顧客は平均的なインターネットユーザーに比べて、ゲームウェブサイトやTwitter、Hulu、Diggなどのソーシャルネットワークサイト、エンターテイメントサイトを訪れる可能性が3倍高い。また、iPhoneアプリの顧客は比較的裕福な家庭に暮らしている傾向があり、年収10万ドル以上の世帯に居住する割合は32%高く、54%以上が年収7万5000ドル以上の世帯に居住している。
iPhoneアプリケーション市場を調査している企業は、comScoreだけではありません。iPhone開発者に広告や分析情報を提供するPinch Mediaも情報を収集しています。Pinch Mediaの共同創業者兼CEOであるGreg Yardley氏はブログ記事の中で、comScoreの調査結果は同社の統計データと一致しており、comScoreのデータとPinch Mediaのデータを組み合わせることで、より多くの情報が得られる可能性があると述べています。
ヤードリー氏は、この2つの数字から計算して、iPhoneアプリケーションが稼働しているデバイスの数は2,200万~2,300万台であると結論付けた。これは、Appleが2008年末時点で販売したとしている3,000万台の4分の3に近い。これは、App StoreがiPhoneを魅力的なデバイスにしている要素に深く浸透し、技術に精通したユーザー以外にもアピールしていることを示すものだ。