App Storeで「入手」をクリックして新しいアプリをダウンロードしたり、サブスクリプションをタップしてストリーミングサービスを視聴したりすると、そのお金はあっという間に積み重なっていきます。Appleによると、2008年のApp Store開始以来、開発者に支払った金額は3,200億ドルに上ります。つまり、Appleは14年間で約1,250億ドルを稼いだことになります。
Appleは2021年に手数料体系を変更したため、正確な数字は不明です。前暦年に100万ドル以下の収益を得た開発者は、手数料が30%から15%に引き下げられます。さらに、Appleは自動更新サブスクリプションについても、1年後以降は15%の手数料しか徴収しません。とはいえ、App Storeはどのような観点から見ても、成長を続ける素晴らしいビジネスです。
以下は Apple が開発者に支払った累計額です (括弧内は年間金額)。
- 2009年:10億ドル(10億ドル)
- 2010年:25億ドル(15億ドル)
- 2011年:50億ドル(25億ドル)
- 2012年:75億ドル(25億ドル)
- 2013年:150億ドル(75億ドル)
- 2014年:250億ドル(100億ドル)
- 2015年:400億ドル(150億ドル)
- 2016年:600億ドル(200億ドル)
- 2017年:860億ドル(265億ドル)
- 2018年:1200億ドル(340億ドル)
- 2019年:1550億ドル(350億ドル)
- 2020年:2000億ドル(450億ドル)
- 2021年:2,600億ドル(600億ドル)
- 2022年:3,200億ドル(600億ドル)
これは膨大な数のアプリであり、Appleが保有する収益を加えると、総売上高は約4,500億ドルに達する。成長はやや鈍化し、2022年の数字は2021年とほぼ横ばいとなっているものの、Appleはサードパーティ製アプリから年間約200億ドルの収益を上げている。そのため、Appleがこの事業分野をこれほどまでに保護しようとするのは容易に理解できる。
しかし、2023年にはApp Storeの状況が劇的に変化する可能性があります。報道によると、Appleは一部の国でサイドローディングを許可する予定で、これによりユーザーはApp Store以外の場所からアプリをダウンロードできるようになります。
しかし、多くの人がそうするとは思えません。人々が費やした金額、そして開発者が手にした金額を見ればわかるように、App Storeは人々が単に行く場所ではありません。人々がApp Storeで買い物をするのは、価格に見合う質の高いアプリがあるからです。
現在のペースでいくと、Appleは約7年で1兆ドルに達するでしょう。これは、最初の5000億ドルに達するまでにかかった期間の約半分です。そして、Appleの成長を遅らせるようなものは何もないと考えられます。
著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長
マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。