以下の記事はDigital Artsより抜粋したものです。
Adobe は、デザイナーが InDesign でインタラクティブな雑誌を作成し、iPad やその他のモバイル デバイス (およびデスクトップ) 用のアプリとして出力できるようにする新しいツール セットの第一段階である Digital Publishing Solution を発表しました。

Adobeのデイブ・ディクソン氏のブログ記事によると、新しいツールにより、デザイナーは「追加の開発者を雇ったり、大規模な再教育に投資したりすることなく、没入型のコンテンツを作成できる」とのことです。ページは通常通りInDesignでデザインされ、ビデオやスライドショーなどのインタラクティブ要素は、既存のインタラクティブツールセットを使用して追加されます。
クリエイターは、360度画像回転やパン/ズームといった、より高度なインタラクティブオブジェクトを追加することもできますが、ソリューションの初期バージョンでは、インタラクティブオーバーレイクリエーターと呼ばれる別のアプリケーションが必要になります。Adobeによると、これらの機能はInDesignの将来のバージョンに追加される予定です。
プロジェクトが完了すると、Digital Content Bundlerと呼ばれる別のアプリケーションがInDesignプロジェクトを.issueという新しいフォーマットに変換します。このフォーマットには、縦書きと横書きの雑誌レイアウト、メタデータ、インタラクティブ機能、画像、動画が含まれます。このファイルはブログ記事で説明されているように「レンダリング」され、モバイルデバイスのDigital Content Readerアプリで閲覧できるようになります。
出版社は、自社の雑誌(または複数のタイトル)向けに、独自のブランド版アプリを作成できます。その最初の例として、最近リリースされたiPad向けWired Readerが挙げられます。これはDigital Publishing Solutionを使用して開発されました。Wired Readerは、Digital Publishingのワークフローを垣間見せるプロモーションビデオの骨格となっています(皮肉なことに、これはiPadでは視聴できないFlashビデオです)。
デジタル コンテンツ アプリは iPad 用に開発されていますが、Adobe では他のモバイル デバイス (およびデスクトップ) 用のバージョンも作成する予定です。
デジタルパブリッシングソリューションに含まれるツールは、Adobe Labsベータサイトを通じて「夏の終わり」にほとんどのユーザーに公開される予定です。これは、書籍、新聞、カタログなどの出版社を含む幅広い範囲をカバーするAdobeのデジタルパブリッシングプラットフォームの一部です。
Quark 社は最近、まだ開発中の Blio Reader 形式を使用する QuarkXPress 用の同様のツールセットを発表しました。