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AppleのGliimpse買収により、医療記録へのアクセスと共有が容易になる

破傷風の予防接種を受けたかどうか、ご存知ですか?どこかに記録があるはずです…ただ、医療記録を整理したファイルを保管していない限り、それにアクセスするのは容易ではありません。Appleは、個人の健康データを安全に保ちながら、そのプロセスを大幅に簡素化しようとしているようです。

Appleは今年初め、個人の健康記録を安全に収集、管理、共有するためのプラットフォームを提供するスタートアップ企業Gliimpseを買収しました。Fast Companyによると、これはAppleのデジタルヘルスチームによる初の買収でした。

Gliimpseは、様々な医師、病院、薬局、専門医、検査機関から、あらゆる医療情報を収集できる手段として2013年に設立されました。Gliimpseのレポートは、新しい医師と共有することで、より包括的な健康状態を把握し、破傷風の予防接種を最後に受けた日を正確に把握するのに役立ちます。

The Vergeによると、Gliimpseはユーザーに匿名で健康データを提供し、「国民健康グラフ」を作成するオプションも提供している。このデータは、AppleのReseachKit研究と非常によく似た形で、医療研究者が「患者中心のアプリ」を開発するために活用される。

医療費負担適正化法(Affordable Care Act)により、医師と病院は電子医療記録の使用が義務付けられていますが、連邦標準規格は存在しません。Gliimpseの使命は、様々な医師が様々な形式で作成した医療記録を標準化することでした。

「ヘルスケアの消費者として、私はどこで診察を受けたとしても、医療情報の痕跡を残していきます。しかし、自分のデータに簡単にアクセスしたり共有したりすることができません」と、Gliimpseの共同創業者であるアニル・セティ氏はLinkedInに書いています。「すべての医師が使用する単一の電子医療記録は存在しません。ああ、残念です。さらに悪いことに、1000を超えるシステムに共通のファイルフォーマットさえ存在しないのです。」

ケアキット Apple iOS りんご

CareKitアプリ

裏話: Gliimpseの買収はAppleによるデジタルヘルス分野への最新の取り組みですが、ここ数年、Appleはこれらの問題への対応を強化するためのカスタムキットを着実にリリースしてきました。2014年には、フィットネストラッキングアプリなど、様々なソースからiOSのヘルスケアアプリにデータを集約するHealthKitを導入しました。2015年には、研究者がiOSアプリを使って医療実験を行えるようにResearchKitをリリースしました。そして今年初めには、糖尿病やうつ病といった慢性疾患や症状の患者が日常的に治療できるよう支援するアプリを開発するためのCareKitがリリースされました。