1980年代、図書館を訪れる楽しみの一つは、陳列されている新聞の豊富さでした。小さな町でも、州内、国内、そして海外の知られざる地方のニュースまで読むことができました。開発者David Earnest氏が2ドルで提供するiPad用ニュースペーパーは、アメリカ国内および世界各国の4,000以上の新聞へのポータルとして、当時の図書館体験を再現しようと試みています。
アプリの操作性は実に快適です。まず大陸を一つ選び、次に大陸内の国を選び、そしてその国の新聞リストから探し始めます(アメリカ合衆国では、州別に新聞を選択することもできます)。気に入った新聞を見つけたら、後で読むためにスターを付けることができます。Newspapersのアプリ内ブラウザに問題はありませんが、アプリではSafariでリンクを開くことができます。記事のリンクをメールで送信したり、ページをInstapaperに保存したりすることもできます。

欠点があるとすれば、日刊紙のウェブサイトがもはや必ずしも紙面中心ではないということです。そして、新聞アプリはそれに対応できていません。例えばフィラデルフィアには、2つの日刊紙があり、Philly.comという単一のウェブサイトを共有しています。アプリからPhiladelphia Inquirerにアクセスすれば、そのウェブサイトにアクセスできます。しかし、 Philadelphia Daily Newsにアクセスすると、その新聞との関連性がすぐには分からない記事のリストが表示されます。
これらの新聞のほとんどは、Googleで少し検索すればオンラインで見つけられるのも事実です。しかも無料で。それでも、Newspapersに重労働を任せるのに2ドル払うのは、決して高くありません。Newspapers for iPadは、できることをほぼ完璧にこなしてくれます。
[ジョエル・マティスは、スクリップス・ハワード・ニュース・サービスのフリーランスジャーナリスト兼政治コラムニストです。フィラデルフィア在住。 ]