
Operaの開発陣は、ブラウザをiPhoneに移植する際に制限を回避するのに時間を要したかもしれませんが、デスクトップ版ではそのような問題はありません。そこで、Opera 10.50ベータ版がリリースされ、同社の由緒あるブラウザの最新バージョンを一足先にお見せすることができました。
Opera 10は昨年9月に同様のベータ版を経てゴールデンタイムを迎えました。そのため、今後数ヶ月以内に10.50の正式版が登場するのは当然と言えるでしょう。しかし、皆さんが本当に気になるのは、この新バージョンが、かなり優れた前バージョンと比べてどのような点に優れているのか、ということでしょう。
中でも注目すべきは、「Carakan」と呼ばれる全く新しいJavaScriptエンジンです。Opera社によると、これはOpera 10の8倍の速度で動作するとのことです。また、HTML5やCSS 3といったWeb標準への準拠が向上し、新しい高性能グラフィックライブラリ「Vega」も搭載されています。
Operaの基盤となるCocoaフレームワークのおかげで、統合ツールバー、ネイティブUIウィジェット、Growlサポート、対応MacBookおよびMacBook Proでのマルチタッチジェスチャーなど、Mac固有の調整もいくつかあります。また、新しいOpera Widgetsプラットフォームは、FirefoxやChromeの拡張機能フレームワークへの回答のように見えます。開発者は、別プロセスとして実行され、Webブラウザの外部に存在するウィジェットさえも作成できます。
まず、Opera 10.50 には、簡単にカスタマイズできる検索エンジン、検索機能と履歴からページを削除する機能を備えたよりインテリジェントなアドレス フィールド、ウィンドウまたはタブによるプライベート ブラウジング、改善されたページ内検索機能、ページ オーバーレイとして表示されるダイアログ ボックスなど、ブラウジングを妨げずにページまたはウィンドウを切り替えることができる、数多くの新しいエンド ユーザー機能が搭載されています。
Opera 10.50 ベータ1は無料でダウンロードできます。IntelベースのMacでMac OS X 10.4以降が動作している必要があります。同社は、ベータ版にさらなる改良を加えることを約束しています。