Macworld | iWorldで、iPadやiPhoneをより優れたビジネスツールにするツールを売り込んでいるベンダーの方々とお会いしました。その中でも特に目立ったのが2社です。
一つ目は、新たに開始された「nivio」というサービスです。このサービスでは、iPadやiPhone(あるいはMacやAndroidデバイス)から、HTML5対応ブラウザを使って、フル機能のWindowsデスクトップ(具体的にはAeroテーマのWindows Server 2008)にログインできます。(iOSアプリも近日中にリリース予定です。)ログイン後は、実際のWindowsマシンと同じように、Windowsアプリケーションを使用したり、ファイルをオンラインに保存したりできます。つまり、Windows中心の企業で働いている場合でも、iPadをビジネスに活用できるということです。
nivio の機能概要は独特ではありません。OnLive Desktop などの他のベンダーも同様の機能を提供しています。しかし、nivio には興味深い工夫が加えられています。
まず、OnLive DesktopではWindows Officeスイート(Word、Excel、PowerPoint)のアプリにアクセスできるのに対し、nivioではMicrosoft Project、Outlook、Internet Explorer、音声編集アプリ、CADアプリ、そしてもちろんMicrosoft Officeなど、100種類以上のアプリをレンタルできます。(なぜこれらのソフトウェア会社はnivioに自社アプリのレンタルを許可するのでしょうか?どうやら収益分配のためらしいです。)
このサービスは現在ベータテスト中です(nivio.comで登録できます)。正式リリースは2月14日を予定しています。ベータテスター向けには、月額5ドルで最大10時間、または月額15ドルで無制限にご利用いただけます。この料金には、サービスへのアクセスと10GBのストレージ容量が含まれており、アプリのレンタル料は別途かかります。学生は大幅な割引が適用されます。

2社目はSoonrです。同社は2005年から事業を展開し、企業向けのオンラインストレージとファイル共有に注力しています(昨年はMac対応も開始しました)。これらのサービスはどれも特に特別なものではありませんが、Macworld | iWorldで発表されているiOSアプリ「Scribble」は、特別な存在になるかもしれません。
Scribble(4ドル、ユニバーサル)を使えば、PDFはもちろん、Excelスプレッドシート、Word文書、Adobe Creative Suiteのファイルなど、35種類のフォーマットのファイルにハイライト、マークアップ、注釈を付けることができます。これらのファイルはSoonrのサーバーに保存されている必要があります。つまり、同僚と共同で注釈を付けることができ、全員のコメントとマークはクラウド上の元のドキュメントに同期されます。オフラインでもドキュメントにマークアップすることは可能で、変更内容は次回接続時にファイルに同期されます。
Scribbleは、Soonrのより大きなエコシステムの一部に過ぎません。Soonrのコアとなるファイルストレージサービスは、特にチームワークを念頭に設計されており、共同作業者がアクセスできるプロジェクトフォルダを作成できます。また、Soonr Workplaceというコンパニオンアプリを使えば、オンラインドキュメント(特にExcelシートやPowerPointスライド)をiPadやiPhoneから編集できます。
Soonrのプレミアムプランは月額10ドルで、ユーザー3名と25GBのストレージ容量が利用できます。また、同時に2名のユーザーにアドホックファイルアクセスを提供する機能も利用できます(Soonrでは、このようなアドホックユーザーを「接続」と呼んでいます)。プロプランは月額30ドルで、100GBのストレージ容量、ユーザー5名へのアクセス、接続数20が利用できます。カスタマイズプランもご用意しています。