子供の頃、両親は毎晩寝る前に本を読んでくれました。それはとても素敵な経験でしたが、両親はどんなに頑張っても、物語の登場人物に命を吹き込むほどの声の才能がなかったのも事実です。
読み聞かせにちょっとした演出を加えたい時のために、Ruckus Media GroupはiPhoneとiPadの両方に最適化された、数々のストーリーブックアプリを提供しています。著名俳優の歌唱力と有名ミュージシャンの演奏が楽しめます。Ruckusは現在、メリル・ストリープ主演の『ビロードのうさぎ』からデンゼル・ワシントン朗読の『ジョン・ヘンリー』まで、 5つの古典児童文学作品を収録しています。今回のレビューでは、モンティ・パイソンのジョン・クリーズとエルヴィス・コステロの音楽が特徴の『トム・サム』に焦点を当てましたが、Ruckus Media Groupの様々なストーリーブックアプリで同様の体験ができます。

各アプリには、お子様に読み聞かせができるイラスト満載の絵本が付属しています。また、俳優による朗読オプションもご用意しています。音声は各ストーリーのイラストを映したビデオスライドショーに重ねて再生され、BGMとして音楽も流れます。
俳優やミュージシャンによる演奏は、車での移動中や飛行機の中など、親がそばにいて読み聞かせができない時でも、お子様を飽きさせない楽しい選択肢となります。しかし残念ながら、このアプリの動画部分は、読み書き能力の育成という点ではそれほど役に立ちません。動画にはテキストが一切なく、イラストのみだからです。その結果、お子様は読解力の発達に必要な、視覚的な単語と音のつながりを理解することができません。動画にテキストがないのは、残念な欠点です。

ストーリーブックアプリには、親御さんに嬉しい機能があります。それは、物語の朗読を録音できることです。お子さんはアプリのメニューから録音を見つけて、ナレーションの音声を再生できます。お子さん自身も物語の朗読を録音できるので、読書スキルの記録として最適です。
子供の読解力向上という点では賛否両論ですが、Ruckus Media Group が提供する「Tom Thumb」「Pecos Bill」「Johnny Appleseed」、そして他の2つのアプリのエンターテイメント性は紛れもなく高いものです。ただし、各ストーリーは4ドルかかります。これらの楽しい子供向けストーリーを複数ダウンロードしたいユーザー向けに、何らかのボリュームディスカウントやコンボアプリなどを提供していただければと思います。
[サム・フェルシングは Macworld の編集インターンです。 ]