27
アップル、エラン特許訴訟の和解に500万ドルを支払う
特許侵害訴訟がテクノロジー業界のメロドラマだとしたら、アップルが台湾のエラン・マイクロエレクトロニクスとの和解の一環として500万ドルを支払ったというニュースは「衝撃的な展開」と言えるかもしれない。
エランは2009年4月にAppleを提訴し、タッチ技術に関する同社の米国特許2件をクパチーノが侵害したと主張しました。この訴訟では、米国政府に対し、AppleによるiPhone、iPod touch、MacBookの製造と販売を差し止めるよう求めました。
500万ドルの和解金に加え、ElanとAppleは互いの特許を相互に使用できる権利も得る。これは、Appleの膨大な現金保有額のわずか1%にも満たない、単なる金銭的賠償よりもはるかに大きな価値を持つ可能性がある。和解の噂は昨年初めに初めて浮上し、ElanはAppleから1億ドルの提案を受けたことを否定していた。
エラン社は、米国国際貿易委員会(ITC)に対し、特許侵害の可能性があるApple製品の輸入禁止を要請していた。しかし、ITCは調査の結果、昨年5月にAppleがエラン社の技術を侵害していないとの判決を下した。この判決が、エラン社が訴訟を継続せず和解に踏み切ったきっかけとなった可能性がある。
これによりAppleの訴訟案件は1件減ったものの、同社は知的財産権分野を中心に、依然として多くの訴訟を抱えている。また、SamsungやHTCといったモバイル機器メーカーとも激しい法廷闘争を繰り広げている。