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報道:アップルの取締役会がCEOの継承について議論

ウォール・ストリート・ジャーナル紙は火曜日、スティーブ・ジョブズ氏が今年初めに病気休暇で退社した後、アップルの取締役数名が幹部採用担当者らとCEO後継計画を協議していると報じた。

同紙は、事情に詳しい関係者の話として、非公式協議は会社の選択肢を探るためのものであり、新CEOの選任を目的としたものではないと報じた。また、取締役らは取締役会を代表して行動していたわけではないと付け加えた。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、著名なテクノロジー企業のトップとも非公式な協議が行われたと報じた。

アップルはコメント要請にすぐには応じなかった。

2011年6月の世界開発者会議でのスティーブ・ジョブズ

アップルは1月、ジョブズ氏が病欠(理由は不明)となると発表した。ジョブズ氏は現在までに複数回の休職を取得しており、一部の株主は同社が同氏の健康状態に関する情報を隠蔽しているのではないかと懸念している。アップルの株主は2月、CEO後継者計画に関する方針の開示を義務付ける提案を否決した。

ジョブズ氏は今年に入ってから休暇に入り、複数のイベントに出席している。最近では6月のワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス(WDC)でiCloud、iOS 5、Mac OS X Lionについて講演した。ジョブズ氏の不在中は、Appleの最高執行責任者(COO)であるティム・クック氏が日常業務を掌握している。多くの人はクック氏をジョブズ氏の後継者と見ており、他にワールドワイド・プロダクト・マーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィリップ・シラー氏、インダストリアルデザイン担当シニアバイスプレジデントのジョナサン・アイブ氏も有力な後継者候補とみている。