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スターバックスの無料Wi-Fiが跡形もなく消える

かつて賢人が言ったように、「スターバックスは与え、そしてスターバックスは奪う」。iPhoneユーザーが、新しいWi-FiプロバイダーAT&Tに切り替えた特定のコーヒーチェーン店で無料アクセスを見つけたと報告してからわずか数日後、その機能は今や消え去ってしまったようだ。

AT&T ログオン

先週、無料アクセスを見つけたサマービルのデイビス・スクエアにある店舗に再び足を運びました。iPhoneの番号を入力するとすぐにログイン画面が開き、代わりにユーザーIDとパスワードの入力を求めるログイン画面が表示されました。iPhoneでWi-Fiアクセスにサインアップするオプションはなかったようですが、ログイン画面ではAT&T Wi-FiユーザーからAT&Tリモートアクセスユーザー、そしてProdigy、SBC、SNETといったAT&Tの子会社やサービスの顧客まで、様々なユーザー認証情報が受け付けられるようです。

消失の理由は、当初の無料アクセスの理由と同じくらい曖昧です。私が話を聞いたAT&Tの広報担当者はコメントを拒否し、スターバックスもコメント要請に回答しませんでした。これは、AT&Tが当初予定よりも早くこのサービスを開始しただけの問題である可能性もありますが、サービスの消失にはより技術的な説明がある可能性もあります。

ユーザーエージェントのスプーフィング

AT&TがiPhoneの検出に使用していたシステムは、クライアントのユーザーエージェント(デバイスのブラウジングソフトウェアとプラットフォームを識別するプレーンテキスト文字列)の読み取りに依存していました。しかし、この文字列は正当な理由から非常に簡単に改ざんできます。Web開発者は互換性テストにこの文字列をよく使用しています。例えば、Safariユーザーは、設定で「開発」メニューを有効にするチェックボックスをオンにし、「ユーザーエージェント」サブメニューから適切なオプションを選択するだけで、iPhoneになりすますことができます。

ユーザーがノートパソコンやその他のデバイスで簡単に無料アクセスを利用できることが、AT&Tによるサービス停止につながったのではないかと推測する声もありますが、この決定が一時的なものか恒久的なものかは不明です。引き続きこの件を追って、新たな展開があればお知らせいたします。