AppleがiPhone 4に搭載したジャイロスコープ機能は、モバイルゲームにどのような影響を与えるかという点に焦点が当てられてきました。しかし、少なくとも1人のアプリ開発者は、ジャイロスコープはFPSやアドベンチャーゲーム以外にも大きな可能性を秘めていると考えています。

そこでCandywriterは、iPhoneアプリ「Gyro Draw」をリリースしました。この無料の描画アプリは、新型iPhoneのジャイロスコープを利用し、ユーザーはiPhoneを傾けるだけでスケッチを描くことができます。
iPhone 4の3軸ジャイロスコープは角速度を測定し、ピッチ、ロール、ヨーを算出します。この機能と内蔵の加速度計を組み合わせることで、iPhone 4は6軸モーションセンサーを実現します。
Gyro Drawでは、スケッチを描く際に加速度計またはジャイロスコープを選択できます。加速度計を使用する場合は、スマートフォンを傾けることで鉛筆をページ上で動かすことができます。ジャイロスコープモードでは、デバイスを回転させると、鉛筆の周りを仮想の紙がスライドします。
ジャイロスコープモードで描画するには当然 iPhone 4 が必要ですが、古い機種や iPod touch をお持ちの方は、加速度計を使ってアプリを試してみることができます。(私の iPhone 3G では、ジャイロスコープのオプションはグレー表示になっています。)
Gyro Drawでは、プリンター用紙、グラフ用紙、リーガル用紙など7種類の背景紙から選択でき、鉛筆の色は16色から選択できます。また、太さや描画速度を調整することもできます。
Gyro Drawが活用しようとしているのは、iPhone 4特有の機能であるジャイロスコープだけではありません。Candywriter氏によると、このアプリは新型iPhoneの高解像度Retinaディスプレイも活用するように設計されているとのことです。
Gyro Drawは現在無料ですが、Candywriterによると期間限定とのことです。アプリはApp Storeからダウンロード可能で、iOS 3以降が必要です。