レッスンを受けるための収入がない音楽家志望者にとって、コンピューターは伝統的な教育の分野を大きく開拓しました。Garage Bandの「Learn to Play」のようなプログラムでカーネギーホールで演奏できるほどのスキルを身につけられるとは限らないかもしれませんが、楽しくエンターテイメント性のある入門ツールにはなります。ですから、iPhone、iPod Touch、iPadなどのポータブルデバイス向けの音楽教材ツールを企業が開発しているのも当然のことです。Wonder Warp Softwareが水曜日にリリースした「Etude」はその好例です。

このアプリは、ピアノを学ぶ人々に新たな指導方法を提供することを目指しています。電子楽譜データベースと、画面上の光る鍵盤、そして曲の音声再生機能を組み合わせています。初見演奏に不安のある方のために、画面上の鍵盤には曲全体を通して演奏された鍵盤がハイライト表示されます。さらに、テンポの変更、自動スクロールの有効化、鍵盤の非表示(楽譜に集中したい上級者向け)といった設定も可能です。
ワンダーワープ・ソフトウェアの創業者、ダン・グローバー氏はプレスリリースで、このアイデアはロックバンドというよりロックンロールに近いものだと述べています。「ゲームのような音楽アプリはたくさんありますが、そこから学ぶことはあまりありません。私たちは、人々が実際に作曲され演奏されている音楽を発見できる、最も楽しく魅力的な方法を作ろうと努めました。」
そして、きっと発見するはずです。Etudeには300曲以上(すべて無料でダウンロード可能)のアプリ内ミュージックストアがあり、今後数週間でさらに追加される予定です。現在利用可能な曲のほとんどは、印刷された入門ソングブックに掲載されているような曲です(「Moonlight Sonata」や「The Itsy Bitsy Spider」など) 。しかし、Etudeは出版社と協力して、将来的にライブラリを拡張していく予定です。ご希望の場合は、曲のリクエストフォームも用意されています。また、マスタリングしたばかりの曲を世界に自慢したい場合は、EtudeはTwitterとFacebookとの連携機能も提供しています。
このアプリは現在、iPhone および iPod Touch 向けに 3 ドルの導入価格で提供されており、iPhone OS 3.1 以降が必要です。Wonder Warp 社では、iPad 版のソフトウェアも開発中で、4 月 3 日のデバイス発売直後に提供開始される予定です。