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アップルの「F1」戦略は破滅への片道切符だ

App StoreのルールをめぐるAppleと規制当局との継続的な争いは、時に非常に混乱を招くことがあります。規制当局が要求する変更に熱心すぎるのか、それともAppleのルールが明らかに不公平なのか、判断が難しい場合もあります。

しかし今週は朗報です!少なくとも一つの問題は、Appleのアンチステアリングポリシーと、それに続く同社の不器用な取り組みがなぜこれほどまでに単純なものだったのかを示す完璧な例が出たことで、はるかに分かりやすくなりました。

ちょっと待ってください。ここで「ハムストリング」って言うのは、ちょっと複雑な比喩表現でしょうか?それとも、シェフのキスみたいな完璧な表現でしょうか?「Ham-fisted」とは、会社が取引において乱暴で不正確、まるで蜂蜜で焼いたハムを手に持っているかのように振る舞うことを意味します。「ハムストリング」とは、誰かの動きを妨げるために、ハムストリングと呼ばれる膝の腱を切ることです。

つまり、Appleは開発者を妨害しようと不器用にしているということだ。結論:比喩を混ぜない。

マカロープは何て言ってたの?

ああ、警告メッセージを表示して開発者が App Store 以外での支払い方法を利用できないようにする Apple の不器用取り組みは、恐怖をあおる行為以外の何ものでもない。

そして、これは皆さんが聞いたことのないような小さな会社が提供してくれたものなので、マカロープにノベルティサイズのメガネをかけて、70 年代の災害映画の科学者のように、緑と白のドット マトリックス プリンタ用紙の長い穴あきシートから名前を読んでいるふりをさせてください...

「Apple」って書いてある。ふーん。

マカロープ

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IDG

それは正しくない。

ああ、そうなんですね。

MG Siegler氏が先週Threadsで最初に指摘したように(Daring Fireballの角の先端)、Appleは謳い文句通りの行動をしていないことが露呈した。それも軽いものではなく、「酒の危険性を説くテレビ伝道師が飲酒運転で捕まるだけでなく、後に副業でクラフトバーボンの蒸留所を経営していることが発覚する」といった感じだ。

Appleは「F1 – The Movie」のマーケティング攻勢の一環として、iOS 18のTVアプリに映画のチケット購入を促すフルスクリーン広告を表示した。Appleが映画に関する通知をあらゆる場所に表示しているというのに、これだけでも十分不快なのに、MacalopeはPagesと言いたかったのだが、正直言って、AppleがPagesに「F1」の通知を表示していないとは思えない。しかし、さらに悪いことに、広告内のチケット購入リンクをクリックすると購入ページに飛ばされるのだが、そこにはWebでの購入に関する警告が全く表示されていない。Appleはアプリ開発者に対し、全く同じことをする際にWebでの購入に関する警告の表示を義務付けているのだが。

これらは、Apple が開発者に課した 5 億ユーロの罰金に対して現在控訴している要件です。

欧州委員会は4月、同社が、開発者に自社ストア外でのユーザー購入を促すことを認める規則に違反したとして、デジタル市場法に基づき罰金を科すと発表した。 

EUの弁護士が、ケーキを食べることも食べることも許されるというAppleの明らかな無関心さに気づいていないのであれば、メモを取っておくといいかもしれない。

Appleによると:

…EC は、ストアの運営方法を規定し、開発者にとってわかりにくく、ユーザーにとって不都合なビジネス条件を強制しています。

これは、Apple が義務付けている非常に分かりやすい規約とは対照的だ。Apple では、ウェブサイト経由でデジタル商品を購入するよう指示された場合にはあらゆる種類の警告が必要だが、物理的な商品を購入する場合には警告を必要としない。

うーん、そうですね。

また、加盟国における企業の事業運営方法をECが指示するのは、文字通りECの職務です。ですから、ECが店舗運営を強制していることに不満を言うのは、ホームプレートの審判がボールとストライクを数えることに不満を言うようなものです。

皮肉なことに、Appleの「F1」への過剰なプッシュが、Appleの足を引っ張っているんです。「F1」のプロモーションはやりすぎだとAppleに伝えようとしたのですが、全く聞き入れてもらえませんでした。アンチステアリングポリシーの時と同じような感じです。

著者: The Macalope、Macworld 寄稿者

マカロープは長年、テクノロジー業界とAppleを観察してきました。架空の生き物であるだけでなく、Macworldの従業員でもありません。そのため、マカロープはどんなメディア組織に対しても、そして私たちのメディアに対しても、自由に批判することができます。