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アップル、NFLのロビイストと元バイデン補佐官を公共政策監督に採用
ポリティコ
Appleは、文字通り、経営幹部にメジャーリーグの選手を加えた。NFL(全米フットボールリーグ)のロビイスト、シンシア・ホーガン氏をワシントンD.C.の公共政策・政府関係担当副社長に任命し、南北アメリカ地域を統括することになったのだ。
ポリティコ シンシア・ホーガンは4月29日よりAppleに入社します。
NFLに入団する前、ホーガン氏は脳震盪問題やデフレートゲートといった大きな問題に取り組む傍ら、ジョー・バイデン副大統領の顧問を務めていた。ホーガン氏とバイデン氏の繋がりが、アップルとホワイトハウスの交渉に有利に働くかどうかは不明だが、決して損にはならないだろう。
アップルはワシントンD.C.でのロビー活動にますます資金を投入しており、プライバシー問題だけにとどまらない。ホーガン氏の採用を最初に報じたポリティコによると、昨年同社は自社の利益に関わる様々な問題に440万ドルのロビー活動費を費やした。
昨年、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人が使用したiPhone 5cが第三者によってハッキングされたおかげで、AppleとFBIの対決は回避された。しかし、だからといってAppleが安心できるわけではない。上院議員たちは、裁判所命令があればAppleをはじめとするテクノロジー企業に顧客情報の提供を義務付ける法案を起草している。これはまさにAppleがずっと戦ってきたことだ。ワシントンD.C.での存在感を高めることで、Appleはこうした立法府の試みに対抗する機会を得る。あるいは少なくとも、その過程で声を上げることができるだろう。
ホーガン氏は4月29日よりアップルに入社する。