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アップルのiPhoneサプライヤー、中国での労働違反で批判される

労働監視団体は、次期廉価版iPhoneの製造で中国人労働者を搾取したとして、Appleのサプライヤー1社を激しく非難している。

ニューヨークに拠点を置くチャイナ・レイバー・ウォッチが木曜日に発表した報告書によると、この機器の生産注文に応じるため、米国に拠点を置くジェイビル・サーキットが運営する中国無錫の工場では、従業員に月100時間以上の残業を強制しているという。

同団体は工場に潜入捜査官を派遣し、そこで働く労働者は通常、1日12時間近く立ちっぱなしで、月収約2800元(454米ドル)であることを確認した。残業は本来自主的なものであるにもかかわらず、工場側は休暇取得を承認しないことで、従業員に残業を強制していると、同団体は付け加えた。

China Labor Watchは、中国無錫市にあるAppleサプライヤーの工場での労働違反を訴える報告書に、Jabil Circuitのこの労働契約書を掲載している。

アップルとジェイビルはコメント要請にすぐには応じなかった。

この調査は、中国のiPhoneおよびiPad生産工場の労働条件を批判してきた団体「中国労働監視団」による最新の調査に過ぎない。同監視団は7月にも、Appleのサプライヤーであるペガトロンが運営する工場も中国の労働法に違反していると主張する報告書を発表している。

中国労働監視機構(China Labor Watch)は木曜日の報告書で、中国のジェイビル工場における長時間労働は、サプライヤー各社が従業員の週労働時間を60時間以下に抑えているというアップルの主張に反すると主張している。アップルは6月、サプライヤー責任ウェブサイトで、サプライヤーが60時間労働制限の遵守率を99%達成したと発表しているが、この数字にジェイビルの無錫工場が含まれているかどうかは不明である。

中国労働監視団によると、無錫のJabil工場では、Appleの新型iPhoneに使われる背面のプラスチックカバーが製造されている。AppleがiPhoneの廉価版を準備しており、ケースのカラーバリエーションも豊富に用意されているという噂は以前から流れている。9月10日にはAppleがメディアイベントを開催し、次期iPhoneを発表すると予想されている。