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Google翻訳にiPhone版が登場

iPhoneでネットサーフィンしたり、メールを受け取ったり、ズボンを下げたりできるのは確かですが、実は異言も話せるってご存知でしたか? 異言の話ではありませんよ。Googleのおかげで、12以上の言語の便利なフレーズが指先ひとつで使えるようになりました。

機械翻訳は、もちろん目新しいものではありません。かつてアルタ・ビスタのBabelfish(現在はYahoo!傘下)で遊んでいた人なら覚えているでしょう。しかしGoogleは、海外旅行にiPhone/iPod Touchを持ち歩くのが好きな人のために、Google翻訳ウェブサイトのiPhone/iPod Touch専用バージョンを作成しました。このインターフェースは、Googleのエンジニアであるアレン・ハッチソンとデビッド・シングルトンという2人のエンジニアによって、Googleが従業員に個人プロジェクトに割り当てている20%の時間を使って開発されました。

通常のウェブページ版と同様に、iPhone専用のGoogle翻訳ウェブアプリでは、中国語、フランス語、スウェーデン語、ドイツ語、そしてもちろん英語を含む20以上の言語間で双方向翻訳が可能です。ウェブアプリはすっきりとしたレイアウトで、原語と訳語の選択メニュー、フレーズを入力するフィールド、そして翻訳の方向を切り替える矢印が用意されています。何より素晴らしいのは、Google翻訳ウェブアプリが最近の検索クエリを保存するので、便利なフレーズをいくつか保存しておけば、新しいフレーズを追加しても以前のフレーズが消えてしまう心配がありません。

しかし、iPhone では翻訳を複雑にする要素が少なくとも一つあります。それは、異なる文字セットのサポート(あるいはその欠如)です。中国語、日本語、韓国語といったアジア言語は(少なくとも私の素人目には)問題なく表示されるように見えますが、iPhone ではアラビア語の文字がまだ正しく表示されません(文字同士を繋ぐ合字がないため、文字が個別に表示されるため、実質的に意味不明です)。これはもちろん Google のせいではなく、iPhone 版 Safari の問題です(OS X 版 Safari でも同様の問題がありましたが、ようやく解決されたようです)。

それまでは、中東での厄介な状況から抜け出すために iPhone を翻訳しようとするのは控えた方がよいかもしれません。