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ジョブズ氏、Apple TVの販売台数を誇示

Apple TV製品ラインの刷新に向けたAppleの取り組みは、成果を上げつつあるようだ。同社によると、先月新バージョンを発表して以来、25万台以上を販売したという。

これらの数字は、Apple の四半期ごとの電話会議に珍しく登場したスティーブ・ジョブズ氏から直接得たもので、あるアナリストが Apple の CEO に新型 Apple TV に対する顧客の反応についてコメントを求めたときのことである。

発売からわずか数日で、すでに25万台以上を販売できたことをご報告できます。大変嬉しく思っています。素晴らしい製品だと思いますし、99ドルという価格も非常に魅力的です。AirPlayに対応すれば、お客様に新たな購入理由を提供できると考えています。

Apple TVの25万台という数字はそれ自体が印象的ですが、最も興味深いのは、Appleがそもそもそれを公表したことです。2007年の製品発売当初から、AppleはApple TVの販売台数を「関連製品およびサービス」の数字の下に隠しており、四半期ごと、あるいは特定の期間ごとのApple TVの販売台数を公表したことは一度もありません。

2009年1月、別の収支報告会で、Appleの最高執行責任者(COO)ティム・クック氏は、iTunes Storeに映画レンタルが追加されたことを理由に、Apple TVの売上が前年同期比で3倍に増加したと述べたが、実際の売上がどの程度だったかについては明かさなかった。

同様に、2010年2月にゴールドマン・サックスが開催した技術カンファレンスでも、クック氏は、2009年12月四半期のApple TVの売上が前年同期比で35パーセント増加したと述べたが、ここでも具体的な販売台数については何も示唆しなかった。

ジョブズ氏が言及した正確な期間(9月1日から四半期末までの予約注文?それとも月曜日の電話会議まで?)は不明です。また、すべてのユニットが出荷されたのか、それともまだバックオーダーが残っているのかは不明です。しかし、スティーブ・ジョブズ氏がApple TVの販売台数を公表することにようやく抵抗がないのであれば、Appleは同製品の「趣味」としての地位が終わりに近づいていると確信していると言えるでしょう。