OpenOffice.org コミュニティは、Mac OS X を含むさまざまなプラットフォーム向けの無料オフィス生産性ソフトウェア スイートの新バージョンである OpenOffice.org 3.0 のパブリック ベータ リリースを発表しました。

Microsoft Officeのような高価なパッケージの代替として開発されたOpenOffice.orgは、ワードプロセッサ、表計算、プレゼンテーション、グラフィック、データベースなどのソフトウェアツールで構成されています。また、Microsoft Office形式の読み書きが可能で、OpenDocument Format (ODF) 1.2標準をサポートします。
OpenOffice.org は、Sun Microsystems と何千ものオープンソース ソフトウェア開発者の協力により開発されており、ライセンス料はかかりません。GNU Lesser General Public License (LGPL) ライセンスに基づいてリリースされています。
OpenOffice.org のこれまでのリリースでは、Mac OS X での動作に Unix ウィンドウ ソフトウェア X11 に依存していました。OpenOffice.org 3 は、この要件を解消した最初のリリースであり、Mac OS X でネイティブに動作します。開発者は、部分的な Visual Basic for Applications (VBA) サポートも組み込んでいますが、これは Microsoft が Office 2008 で削除したものです。
OpenOffice.org 3.0のその他の変更点としては、新しい「スタートセンター」、新しいアイコン、ステータスバーの新しいズームコントロールなどがあります。表計算ツールのCalcには、新しい「ソルバー」コンポーネントが追加され、ワークブックの共有に対応し、1シートあたり1024列まで表示できるようになりました。ワードプロセッサのWriterでは、メモ機能が強化され、編集中に複数ページを表示できるようになりました。Chart、Draw、Impressにもその他の機能強化が加えられています。