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iPad機内エンターテイメントシステムは今夏登場予定

昨今の空の旅の恐怖をすべて解消するわけではないかもしれませんが、iPadをベースにした新しい機内エンターテイメントシステムは、大陸を横断する旅の数時間を楽しく過ごすのに役立つかもしれません。Bluebox Avionics社のbluebox Aiは、従来の座席背面スクリーンに代わり、オーディオやビデオコンテンツ、ゲーム、電子書籍を提供します。機内Wi-Fiを提供する航空会社の端末では、アプリのダウンロードも可能になります。

Blueboxは英国の機内エンターテイメントサービス企業で、これまで機内でコンテンツを視聴するためのハードウェアとソフトウェアを提供してきました。Blueboxは7月にiPadシステムを納入すると発表していますが、どの航空会社が採用するかはまだ発表されていません。(同社は航空会社1社と契約を結んだと発表していますが、社名は明らかにしていません。)そして、航空会社がエコノミークラスのユーザーにいくら課金するかは誰にも分かりません。 

航空会社の視点から見ると、iPadエンターテイメントシステムは良い選択肢となるかもしれません。座席の下に箱が傷つくことも、画面の不具合で乗客が苦情を言うこともなくなります。iPadが故障しても交換すれば済むのです。ブルーボックス社によると、この新しいシステムには、離着陸時など他の電子機器の電源を切らなければならない時でもiPadを使用できるセキュリティ機能が搭載されるとのこと。 

航空会社はiPadに独自のアプリをインストールすることもできるので、様々な可能性が広がります。もしかしたら、客室乗務員の呼び出し音を鳴らさなくても、座席から飲み物を注文できるようになるかもしれません。

[Engadget経由]