
画像: マーク・ハックマン / IDG
Apple Magic TrackpadはMacに欠かせないアクセサリの一つであり、15年近くもの間、真の競合製品が見当たらないまま販売されてきました。しかし、Hyperがコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでHyperSpace Trackpad Proのデモを行うことで、状況は一変しようとしています。
Hyperは、2025年第2四半期末にWindows対応版を出荷する予定で、このデバイスをPCに搭載して展示しています。Windows版では、トラックパッドの各セクションをタスク(ジェスチャーなど)に割り当てたり、「クリック」の感触を調整したりできるソフトウェアが搭載されます。The Vergeによると、Hyperは今年後半に「macOSとの基本的な互換性」を提供する予定です。「基本的な互換性」が具体的に何を意味するのかは不明ですが、トラックパッド設定の「その他のジェスチャー」セクションにあるようなMagic Trackpad機能は提供されないようです。
Macworldの姉妹誌であるPCWorldは、HyperSpace Trackpad Proをしばらく試用し、その体験を「あまり芳しくない」と評しました。デモ中、デバイスを展示していたHyperの担当者は「クリックするためにトラックパッドに寄りかかり、画面上のアイコンの移動といった基本的な操作を実行するために何度もクリックする」ような状態だったとのことです。PCWorldは、この製品はまだベータ版であるため、Hyperが出荷前にこれらの問題を修正してくれることを期待していると指摘しています。
HyperSpace TrackPad Proのサイズは、6.29 x 3.85インチ(160 x 98 mm)、厚さは約0.5インチです。Magic Trackpadとほぼ同じ幅ですが、奥行きはMagic Trackpadほどではありません。AppleのMagic Trackpadは6.3 x 4.52インチ(160 x 115 mm)です。HyperSpace TrackPad Proの価格は130ドルで、Magic Trackpadよりも約20ドル安いです。Appleのトラックパッドよりも少し小さくて安価なトラックパッドを探しているなら、HyperSpace TrackPad Proは、その妥協点を受け入れられれば、まさにうってつけの製品と言えるでしょう。
著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター
ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。