
ヤフーは、他のウェブおよびテクノロジー企業が行ったと言われているように、フェイスブックが自社の技術の一部のライセンスを取得しない限り、行動を起こすと警告している。
ヤフーの今回の動きは、特にヤフーニュースとフェイスブックの統合の分野で同社が有益な関係を築いているフェイスブックとの対立を招くことになる。
Facebookの開発者ブログに先週投稿された記事によると、Facebook Mobileからモバイル版Yahoo!ニュースのウェブアプリへのトラフィックは2月14日以来3.5倍に増加し、1日当たり160万人に達したという。

ヤフーは電子メールで声明を発表し、「ヤフーは株主、従業員、そしてその他のステークホルダーに対し、知的財産を保護する責任を負っています。私たちはこれらのイノベーションに多大なリソースを投入してきました。そのことを認識し、他の大手ウェブ企業やテクノロジー企業は既にこれらの技術の一部をライセンス供与しています。私たちはFacebookに対し、ライセンス契約を締結するよう強く求めなければなりません。そうでなければ、私たちの権利を守るために、一方的に進めざるを得なくなります。」と述べました。
ヤフーの要求は、これまでグーグル、オラクル、モトローラ・モビリティ、アップルといった大手テクノロジー企業を巻き込んできた米国の知的財産権紛争の最新のものだ。
ヤフーは、Facebookにライセンス供与を求めている技術が具体的に何なのか明らかにしていない。ニューヨーク・タイムズ紙は、事情に詳しい関係者の話として、ヤフーがFacebookに対し、広告、ウェブサイトのパーソナライゼーション、ソーシャルネットワーキング、メッセージングなどの技術に関する10~20件の特許のライセンス供与を求めていると報じた。
フェイスブックの広報担当者は、同社にはこの主張を十分に評価する機会がなかったと述べた。
かつてインターネット業界のリーディングカンパニーだったヤフーは、今やグーグルやフェイスブックといった新興企業に後れを取っている。同社は最近、共同創業者のジェリー・ヤン氏や、2月に再選に立候補しないと表明した会長のロイ・ボストック氏など、主要人物の退任を経験した。また、同社が売却される可能性があるという未確認の報道も流れている。