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AppleはGoogle Geminiを搭載した改良版Siriをテストしていると報じられている

Google Gemini vs Apple Intelligence

画像: Google / Apple / Jan Gruber

ブルームバーグのマーク・ガーマン氏の新しいレポートによると、AppleはGoogleと協力して、クラウド上でAppleの次世代Siri音声アシスタントを動かす可能性のあるGeminiのカスタムバージョンをテストしているという。

報道によると、Appleは「初期段階の協議」に入っており、Googleは現在、Appleのクラウドインフラ上で動作可能なAIアシスタントGeminiのバージョンを学習中とのことです。これは、AppleがAnthropicのClaudeやOpenAIのChatGPTと提携を模索してきた状況に似ています。Appleは自社モデルを用いた次世代の「LLM Siri」を開発すると同時に、サードパーティのAIモデルを活用した新しいSiriを実現するためのインフラも開発しています。この取り組みについては、こちらで記事を書いています。

ガーマン氏の報道によると、Appleが新しいSiriに自社の社内モデルを採用するか、外部パートナーの技術を採用するかを決定するまでには、まだ「数週間かかる」という。

Appleは「ベイクオフ」方式を採用し、自社開発の次世代Siri(コードネームLinwood)と、外部モデルを搭載した次世代Siri(コードネームGlenwood)を対決させています。Appleはまだどの外部技術が最適か決定しておらず、金銭面の条件も整っていません。当初はAnthropicのClaudeが有力候補とされていましたが、Anthropicがあまりにも高額な価格を要求したため、Appleは代替案を求めて他社に打診し始めました。

GoogleのGeminiを利用するこの取り組みは、Apple Intelligenceの一般的なクエリに対する新たな選択肢としてGeminiを追加するという、以前報じられた取り組みとは別のものです。現在、この種の一般的な知識クエリに対応しているサードパーティ製AIはChatGPTのみですが、AppleはGeminiを新たな選択肢として追加する計画を持っています。これに対し、今回の新たな報道は、GoogleがAppleのサーバー上で動作する新しいSiriの基盤モデルとして、Geminiベースの「頭脳」を開発しているというものです。

著者: Jason Cross、Macworld シニアエディター

ジェイソンは25年以上にわたりテクノロジー関連の記事を執筆しています。最初はゲーム関連のメディアで執筆し、その後はエンスージアスト向けPCやテクノロジー全般に注力してきました。複雑なテクノロジーの仕組みを学び、それを誰にでも分かりやすく説明することを楽しんでいます。